専門医インタビュー

専門医インタビュー(福島 邦博先生)|早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科

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岡山県都窪郡早島町早島1475-2 (地図)
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早島駅[岡山県]

早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科

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早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 早島駅_専門医インタビュー(福島 邦博先生)の写真 乳幼児の難聴の研究や治療に注力し、聴覚障害児の支援事業も展開する医師
院長 福島 邦博
取材日:2021年10月12日

福島 邦博先生(日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医)にインタビュー

乳幼児の難聴の研究に従事してきた経験をもとに児童発達支援事業も展開する

お子さまの難聴を専門にされたきっかけについて教えていただけますか?
早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 早島駅 お子さまの難聴を専門にされたきっかけについて教えていただけますか?の写真
私は岡山県の北部にある小さな町の出身で、子ども時代は近くの野山を駆け回って遊ぶ様な毎日を過ごしていました。ですから、医師になるとは思ってもいませんでしたが、津山高校に下宿しながら進学し、友人たちの強い影響を受け医師を目指すようになりました。以前から、人と付き合い、人を見つめるような仕事に就きたいと漠然とは考えていたんです。深く人と関わる職業という点に魅力を感じて、医師の道を志しました。

研修医になってからは、耳鼻咽喉科の中でも頭頸部がんの診療に携わり、同時に大学院生として遺伝子を使ったウイルス発がんの研究をおこなっていました。

大学院を卒業した後、米国アイオワ大学に留学し、がん研究で培った遺伝子のテクノロジーを使った難聴の研究に従事したことで、その後難聴に深く関わることになりました。

ただ、元々岡山大学で臨床研修をおこなっていた当時、週に一回は難聴児通園施設に足を運んで、ABR(聴性脳幹反応検査)等の検査で、聴覚に障害のあるお子さまたちとはずっと関わっていました。研修医として厳しいがんの手術に立ち会う日々の中で、お子さまたちとのふれあいは心の安まるひとときでもありました。
お子さまの難聴に注力するようになった経緯を教えてください。
早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 早島駅 お子さまの難聴に注力するようになった経緯を教えてください。の写真
アイオワ大学では、難聴の原因遺伝子を探すという研究に携わりました。90年代としては、かなり進んだ研究だと思います。研究室には、新たな発見や、より良い治療方法、治療技術を追い求める仲間たちが多く、「Kuniは、今週は教科書を書き換えたのかい?」というような事が、普段の会話の中に自然と出てくるんです。そういったスケールの大きさや熱気は今でも印象に残っていますね。

帰国してからは、岡山大学病院に勤務し、耳の手術、特に人工内耳の埋め込み術に従事しました。補聴器での改善が難しい難聴のお子さまたちに人工内耳を埋め込み、聞こえるようにサポートする手術です。音声によるコミュニケーションが可能になり、多くの方に喜んでいただけたと思います。

また大学在職中は、聴覚障害児の言語能力の発達に関する研究のほか、新生児聴覚スクリーニング検査を日本の社会に導入する時に、お子さまやご家族のサポートを行うためのロードマップの考案にも携わってきました。こうした子どもの難聴の分野は、近年大きく進歩した医療ですが、その意味では、少しだけですが「教科書を書き換える」お手伝いが出来たと思っています。
お子さまの難聴に関してはどのような支援をおこなっていますか?
早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 早島駅 お子さまの難聴に関してはどのような支援をおこなっていますか?の写真
これまで、お子さまのさまざまな難聴の研究に関わらせていただいたのですが、やはり患者さまの近くに寄り添いながら、ずっと見届けていきたいという思いが強く、クリニックを開業することにいたしました。

地域医療を担う医師として、「やさしい心」を持って患者さまに寄り添うことを大切に診療していきたいと考えており、お子さまが泣かずに受診できる耳鼻咽喉科を目指しています。お子さまの認知能力に合わせ、処置や検査について、お子さま自身にわかるように語りかけ、説明するようにしているんです。

現在は、クリニックのほかにも児童発達支援事業や放課後等デイサービス事業を展開しています。難聴のお子さまを中心に、発達障害、学習障害のお子さまたちに対してもさまざまなサポートに取り組んでいます。聴覚検査に加え、言語発達検査や認知発達検査によって、お子さまの苦手なポイントがどこなのかを明らかにし、それぞれの発達状況に合わせ、言語聴覚療法に基づいたプログラムを準備し、勉強してもらうようにしています。

お子さまの治療の際にはわかる言葉で話しかけて不安を和らげることを目指す

突発性難聴の診察をおこなう上で注意している点は何でしょうか?
早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 早島駅 突発性難聴の診察をおこなう上で注意している点は何でしょうか?の写真
突発性難聴は、こちらは子どもとは違って成年期以降に多く発症する難聴です。急に耳の聞こえが悪くなるだけではなく、めまいや耳鳴りなどの症状も伴います。

一見、突発性難聴のような症状が現れていても、実はよく似た別の病気のこともあります。きちんと診断をして、適した治療に誘導する必要があります。例えば、外リンパ瘻や、上半規管裂隙症候群等であれば手術によって改善できることもあるのです。

検査の結果はもちろん大事ですが、「どのような経緯で難聴になったのか」という検査だけでは表に出てこないストーリーの方がよほど重要な場合があります。そこで、問診を大切にし、問診に基づいた診断をおこなうようにしています。また、めまいや耳鳴りは、強い不安や恐怖をひき起こすことがあり、恐怖や不安感から気分が塞いでしまう方もいます。こうした心理的な反応も含めて、患者さまの「困った事」に寄り添った対応が大切だと考えています。
加齢性難聴の治療で大切にしていることについて教えてください。
早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 早島駅 加齢性難聴の治療で大切にしていることについて教えてください。の写真
加齢性難聴(老人性難聴)は、加齢以外に特に原因がない感音難聴のことで、難聴に伴って耳鳴りの症状が現れる方も多くいらっしゃいます。これまでの経験から、この程度の聴力の方であれば、これぐらい会話が成立するはずというイ メージがあるのですが、そのイメージに合致する反応を示されるかどうかといったところも注意深く見た上で、それぞれの困り感を慎重に判断しています。難聴が原因で、会話が成立しなくなってお困りの方には、補聴器の装用をご提案し、ご相談にも乗っています。

耳鳴りの症状には、TRTを取り入れた治療をおこなっています。耳鳴りが生じるメカニズムを丁寧に説明し、理解が進む事によって耳鳴りと不安感を切り離して考えられるようにしていくことが目標です。必要な場合には補聴器や、それに類する機器を用いて、耳鳴りの音に順応していただくことで、耳鳴りが生活の上での支障にならなくすることが治療の目標です。

どこに介入すれば患者さまのお悩みが改善できるかということを、いろいろな視点から考えてご相談に乗るように心がけています。
お子さまの中耳炎の治療で注意していることは何でしょうか?
早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 早島駅 お子さまの中耳炎の治療で注意していることは何でしょうか?の写真
中耳炎には、痛みや発熱の症状が現れる急性中耳炎、痛みを伴わず軽度の難聴の症状が持続する滲出性中耳炎、急性中耳炎や滲出性中耳炎を繰り返す遷延性中耳炎、さらに慢性中耳炎などがあります。滲出性中耳炎は、痛みがなく見落とされがちな疾患です。お子さまの場合、聞こえが悪くても本人やご家族が気付いていないことがあるため、診察の際は、難聴を見落とさないように気を付けています。

1歳頃のお子さまは中耳炎を再発することが多いのですが、3歳頃になると再発の頻度が減り、6歳を過ぎるとほとんど再発することがなくなります。6歳を過ぎ中耳炎を卒業する頃に後遺症にならないような治療をすることが大切です。また、中耳炎を繰り返している場合には、そのことでお子さま自身や親御さまが振り回されないようにしてあげることも大事です。

お子さまの治療の際には、不安を少しでも和らげられるように、理解できる形で話しかけ、手に取り、目で見て判断できる様に誘導しています。その上で、治療に対して前向きになるように本人の「頑張り」はしっかり褒めてあげます。治療を経由して、本人の自尊感情と、医療に対する肯定感を育てるように心がけてい ます。

クリニックとして目指すのは、「やさしく寄り添う」医療を提供すること

今後、診療において力を入れていきたいと考えていることはありますか?
早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 早島駅 今後、診療において力を入れていきたいと考えていることはありますか?の写真
今後は、耳鼻咽喉科でおこなうリハビリテーションにも力を入れていきたいと考えています。当クリニックと児童発達支援事業所では、言語聴覚士が聞こえや言葉の発達、発音などに対してさまざまなリハビリテーションをおこなっています。例えば、難聴の方が補聴器を装着する場合でも、単に補聴器を処方して終わりではなく、うまく補聴器を使いこなして聞こえを向上させるところまで、しっかりとサポートしていく必要があると思うのです。

そのほか、嚥下障害、嗅覚障害、めまいなどに対してもリハビリテーションをおこなっていく必要がありますね。ご年配の方で、めまいの症状に悩まれて、そのまま外出しなくなってしまう方がいらっしゃるんです。ふらつくから歩けない、歩かないから筋力が落ちる、筋力が落ちるからさらに動けなくなるという負のループに陥ってしまう方も、中にはいらっしゃるんですね。このように、めまいが原因で動けなくなってしまった方に、不安なく歩いていただくようにするためには、やはり耳鼻咽喉科でのリハビリテーションが必要だと思います。
クリニックとして、今後大切にしてきたいことについて教えてください。
早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 早島駅 クリニックとして、今後大切にしてきたいことについて教えてください。の写真
アメリカ留学時代に仲間たちと話していた「教科書を書き換える」といったようなレベルの、大きな視点での展望と言うと、耳鼻咽喉科領域のリハビリテーションについて啓発し、そして実践していくということが一つの目標です。

しかし、その一方で、地域医療に従事する者としては、目の前にいらっしゃる地元の患者さま方のニーズに応えていくことがとても大切だと思うのです。例えば、お子さまの鼻づまりがひどくて夜中に起きてしまう、鼻水がなかなか止まらないといった、ちょっとした日々のお困りごとに対して、ひとつひとつ大切に、丁寧に対応していきたいと考えています。地域の皆さまが日々の生活に困らないように、助け船を出すというのが、地域のクリニックの立ち位置だと考えています。そういったちょっとしたお悩みを気兼ねなく相談できるような存在でありたいと思いますし、そこはクリニックとして大切にしていきたいところですね。

日々、研鑽を積み、新しい知識を取り入れながら、地域の皆さまに寄り添うようなやさしい診療を提供していきたいと考えています。
最後に、読者の皆さまへのメッセージをお願いできますでしょうか?
早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 早島駅 最後に、読者の皆さまへのメッセージをお願いできますでしょうか?の写真
やはり、患者さまに対して「やさしく寄り添う」医療を提供するということが、何よりも大切なキーワードだと考えています。

小さなお子さまにとって、クリニックというのは怖くて不愉快なところだと思うので、お子さまの診療をする時には、お子さまの理解度に合わせてきちんと説明をすることで、不安を和らげていきたいです。

些細なことでも不安がありましたらご相談いただいて、問題を改善する手だてを一緒に見いだしていけたらと思います。お困りのことがございましたら、何でも相談にいらしてください。そういった準備を怠らないことで、そのお子さまが成長した時、医療に対して不信感を抱かないようになるのではないかと考えています。

大人の患者さまに対しても、内視鏡画像のように目で見てわかる情報を示しながらわかりやすく説明することを目指しています。ご自身の病気に対して理解していただき、それによって不安を解消できるような医療を提供するように努めています。

お困りのことがございましたら、何でも相談していただきたいですね。ご相談いただいて、問題を改善する手だてを一緒に見いだしていけたらと思います。

早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科の基本情報

医院名 早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科
診療科目 耳鼻咽喉科 皮膚科 アレルギー科
ネット受付
電話受付

050-5212-4320 (自動応答)

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住所
アクセス
  • 宇野線(宇野みなと線)早島駅 徒歩12分 
  • 宇野線(宇野みなと線)久々原駅 徒歩18分 
  • 宇野線(宇野みなと線)備中箕島駅 車7分 
  • 宇野線(宇野みなと線)茶屋町駅 車8分 

早島コミュニティバス 中銀前停留所 下車徒歩約1分

駐車場有り(11台)

診療時間・休診日

休診日

水曜・日曜・祝日

土曜診療

9:30~12:30
15:00~18:00

※皮膚科の診療時間※
【月曜】【火曜】【木曜】【金曜】09:30~12:30/15:00~18:00

電話番号

086-482-3387

特徴・設備

特徴
  • 院内感染対策 院外待機が可能
待合室
  • 空気清浄器 加湿器 アルコール除菌
設備
  • バリアフリー キッズスペース 駐輪場 駐車場 おむつ交換台
駐車場

駐車場有り(11台)

サービス
多言語対応 ( 英語 ) 
専門医
  • 日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医

対応可能な症状・疾患など

症状・疾患
  • 高次脳機能障害
  • 腋臭(わきが)・多汗症
  • アレルギー(大人)
  • ニキビ
  • 熱傷
  • 真菌症
  • 掌蹠膿疱症
  • ケロイド
  • 味覚障害
  • いびき/睡眠時無呼吸症候群
  • 耳鼻科アレルギー
  • めまい
  • 嗅覚障害
  • 耳鳴
  • 顔面神経麻痺
  • 咽頭異常感
  • アレルギー性鼻炎
  • 難聴・補聴器
治療
  • 漢方
  • 手のひら多汗症・ETS療法
  • アトピー性皮膚炎
  • 減感作療法(アレルゲン免疫療法)
  • 音声障害
  • TRT療法

掲載している情報についてのご注意

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