専門医インタビュー

専門医インタビュー(塚越 卓先生)|塚越クリニック

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塚越クリニック 浦和駅_専門医インタビュー(塚越 卓先生)の写真 がん手術後の再建手術や組織工学研究の経験を地域の皆さまに還元する医師、その歩みやこだわりをお聞きしました
院長 塚越 卓
取材日:2021年10月9日

塚越 卓先生(日本形成外科学会認定 形成外科専門医)にインタビュー

がん手術後の再建手術に力を入れ、組織工学の研究の道に進む

形成外科の医師の道を選んだ理由について教えていただけますか?
塚越クリニック 浦和駅 形成外科の医師の道を選んだ理由について教えていただけますか?の写真
私は医学部卒業後、昭和大学形成外科学教室に入局しました。当時は、形成外科という診療科目自体、あまりメジャーではなく医療関係者の中にもまだあまりよく知らないという方も多いような時代でした。当時、外科系と言えば、消化器外科や脳神経外科、整形外科といった科目が一般的だったのです。

今も一般の方の中には、形成外科がどのような診療科目かよくわからないという方も多いかもしれませんね。整形外科と混同されている方も多いかもしれません。形成外科は、けがや傷跡、生まれつきの身体の変形や欠損などを見た目にも配慮して改善することを目的とした診療科目です。

外科系に進むか内科系に進むか考えた時、自分は外科系に進みたいと考えたのですが、せっかくならまだあまり馴染みのない形成外科に挑戦してみたいと考えました。医学部6年目の夏に、いくつか形成外科の医局を見学させていただいた上で、昭和大学に進みたいと考え、自ら手紙を出して入局を希望したのです。
勤務医時代にはどのような治療や研究に力を入れていたのでしょうか?
塚越クリニック 浦和駅 勤務医時代にはどのような治療や研究に力を入れていたのでしょうか?の写真
昭和大学では、形成外科手術の技術を身に付けると同時に、さまざまな研究を行っていました。特に、力を入れて行っていたのは、耳鼻咽喉科の頭頸部腫瘍切除後の再建手術です。咽頭がんや喉頭がんで腫瘍を切除した後、大きな欠損が生じると食事や呼吸、会話などの日常生活に支障が生じます。そのため、がんの手術の後に形成外科の医師が、その部位を再建する手術を行うのです。

私は、「自家組織に勝る再建材料はない」と考えて再建手術を行ってきました。つまり、欠損部以外の組織は自身の身体から移植して行うのがよいと考えていたわけですが、それも限界があります。そこで、私の研究テーマは自ずとTissue Engineering(組織工学)になっていきました。

オホーツク海病院で、組織工学に関して研究をする環境を整えてくれることとなり、オホーツク海病院に勤務することとなったのです。そこでは代用血管、神経導管、人工骨などの研究を行いました。
浦和で開業に至った経緯について教えていただけますでしょうか?
塚越クリニック 浦和駅 浦和で開業に至った経緯について教えていただけますでしょうか?の写真
オホーツク海病院では理学療法士や作業療法士と共に総合的なリハビリテーションを提供し、雄武町国民健康保険病院では地域の救急医療、高齢者医療、在宅医療などを経験しました。また、私自身もリハビリテーションについていろいろと学びを深めることができましたし、リハビリテーション関連の基礎的研究も行いましたね。

浦和での開業を考えたのは、2011年3月の東日本大震災がきっかけでした。北海道へは単身赴任で、週末に浦和の自宅に戻って来ていたのですが、関東に戻る飛行機に乗っていた時にちょうど東日本大震災に遭遇したのです。羽田空港から自宅まで戻るのにも難儀し、そろそろ自宅の近くで開業しようかと考え始めるきっかけになりました。北海道で在宅医療にも関わり始め、地域医療にやりがいを感じていたので、大学に戻ることは考えていませんでした。関東に戻るのであれば、自宅の近くで開業したいと考えて、浦和で開業の準備を進めたのです。

クリニックでの粉瘤や脂肪腫切除手術のほか訪問診療で褥瘡の治療も行う

クリニックにはどのようなお悩みのご相談が多いのでしょうか?
塚越クリニック 浦和駅 クリニックにはどのようなお悩みのご相談が多いのでしょうか?の写真
クリニックにご相談が多いのは、粉瘤、脂肪腫、ほくろなどの切除です。小さいほくろや脂漏性角化症の場合は、メスを使った切除ではなく、炭酸ガスレーザーで焼き切る方法(※)を使います。また、ワキガの手術や、自由診療による刺青の除去(※)、上眼瞼弛緩症の手術(※)などのご相談の方もいらっしゃいますね。

粉瘤とは、皮脂や角質が皮膚の下の嚢腫という袋に詰まってできた腫瘍の総称です。脂肪腫とは、脂肪の塊のことです。粉瘤を脂肪腫と判断されて受診される方も多いのですが、そのほとんどが粉瘤です。粉瘤と脂肪腫は、触診で鑑別します。

ほくろのほとんどは母斑細胞(ほくろ細胞)の集まりです。切除した後は、傷跡をできるだけ目立たなくするために、形成外科的な縫合法(真皮縫合)を行います。悪性が疑われるほくろは、切除して病理検査に提出しています。

(※)は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。
訪問診療で褥瘡や巻き爪、陥入爪などの患者さまも診ているそうですね。
塚越クリニック 浦和駅 訪問診療で褥瘡や巻き爪、陥入爪などの患者さまも診ているそうですね。の写真
はい、クリニックでの診療のほかにも、在宅医療を行っているクリニックを手伝っているんです。褥瘡(床ずれ)や巻き爪、潰瘍などの治療を行っています。寝たきりの患者さまは、褥瘡や潰瘍、巻き爪や陥入爪などになりやすいのです。

北海道でも、在宅医療に携わっていたのですが、訪問診療は病院やクリニックでの診療とは違うやりがいを感じますね。形成外科では、ほとんどの場合、手術が終わってしまったら、そこで患者さまとのお付き合いも終わりです。あまり、長く患者さまと関わることがないのが形成外科の医師なのです。一方で、在宅医療では長く患者さまと関わることになりますし、ご家族の方とのお付き合いも生じます。ふだんの形成外科の診療ではできない経験ができていると感じます。
粉瘤は切除するべきですか? 相談するタイミングはいつがよいでしょうか?
塚越クリニック 浦和駅 粉瘤は切除するべきですか? 相談するタイミングはいつがよいでしょうか?の写真
粉瘤は、悪性ではないので、基本的には切除しなくても大丈夫なのですが、細菌の感染により化膿し、炎症を起こす場合があります。皮膚の表面に見えている部分は小さくても、皮膚の下に嚢腫という袋状の構造物があり、そこに角質や皮脂が溜まっていき、だんだんと大きくなっていきます。ひどくなると、破裂して膿が出てくる場合もあり、痛みが生じることもあるのです。

切除するのであれば小さなうちに切除した方が傷跡も小さくてすむので、迷ったらまずはご相談いただきたいですね。悪性ではないため、切除を無理強いすることはありません。気兼ねなくご相談いただきたいと思います。

手術をしっかりと行うことが何よりも大切、一期一会の精神で手術に臨む

今後、どのようなことに力を入れていきたいと考えていますか?
塚越クリニック 浦和駅 今後、どのようなことに力を入れていきたいと考えていますか?の写真
今後も、これまでと変わらず、今まで通りの治療を継続していきたいと考えています。今のところ、機器に関しては新しいものが登場することはあっても、形成外科的な手技に関しては新たなものは特に出てきてはいませんね。

とはいえ、今後、何か新しい知識が出てきたらすぐに対応できるように、随時、アンテナを張り、情報を取り入れて患者さまに還元していきたいと思います。コロナ禍以降は、オンラインでも情報を入手しやすくなってきていますので、そういったところも活用していきたいですね。
日々診療でお忙しいとは思いますが、どのようにしてリフレッシュされているのでしょうか?
塚越クリニック 浦和駅 日々診療でお忙しいとは思いますが、どのようにしてリフレッシュされているのでしょうか?の写真
昭和大学に入局した時の医局長が、剣道愛好家だったご縁で、医師の剣道大会にも出場してきました。現在も、趣味で剣道を続けています。

最近は、コロナ禍でなかなか難しいのですが、以前は、城巡りも趣味のひとつで、坐禅会にも参加していました。通勤時は、健康のためにも30分ほどの道のりを歩いていますが、リフレッシュできるひとときでもありますね。
最後に、読者の皆さまへのメッセージをお願いできますでしょうか?
塚越クリニック 浦和駅 最後に、読者の皆さまへのメッセージをお願いできますでしょうか?の写真
現代は、情報過多の時代で、インターネット上には科学的根拠のない情報もまことしやかに流れています。医学に関するさまざまな情報を患者さまが自ら調べようとするのはよいことだとは思いますが、インターネット上の情報がすべて正しいとは限らないので、書かれていることを鵜呑みにしないで情報を取捨選択するという姿勢も大切にしてほしいと思います。

例えば、とある治療法が科学的に正しかったとしても、その治療方法がその患者さまに合うかどうかはわかりません。体質は個人によって異なりますので、合う治療方法も人それぞれだからです。患者さまの体質に合う治療方法をご提案していきたいと思います。

「日本形成外科学会認定 形成外科専門医」は、手術をしっかりとできることが何よりも大切だと考えています。これまでに手術の経験を各地の病院で積んでまいりましたし、その経験を今後も地域の皆さま方に、還元していけたらと思っています。ひとつひとつの手術を大切に、「一期一会」の気持ちで、行っていきます。

塚越クリニックの基本情報

医院名 塚越クリニック
診療科目 形成外科 外科
ネット受付
住所
アクセス
  • 京浜東北線浦和駅西口 徒歩5分 
  • 武蔵野線武蔵浦和駅 車10分 
  • 埼京線中浦和駅 車6分 
  • 京浜東北線北浦和駅 車11分 
  • 武蔵野線南浦和駅 車14分 
  • 埼京線南与野駅 車11分 
  • 武蔵野線西浦和駅 車12分 

クリニックまでは浦和駅西口から県庁通りを徒歩で5分程です。

提携駐車場有り

車でお越しの方は埼玉会館前の立体駐車場ご利用ください。

診療時間・休診日

休診日

木曜・日曜・祝日

土曜診療

9:00~12:00
9:00~11:00
16:00~17:30

日曜日・祝日・木曜日は休診になります。
土曜日は午前中のみの診療となります。
初めて受診されるときは、保険証をお持ちください。

【手術日】
月・火・水・金14:00~16:00
土11:00~

手術により長時間お待ち頂くことのないように、予約をしていただくか電話にて確認してからの受診をお願いいたします。
インターネットからの受付も可能です。

電話番号

048-823-8080

特徴・設備

設備
  • バリアフリー 個室 駐車場
駐車場

提携駐車場有り

車でお越しの方は埼玉会館前の立体駐車場ご利用ください。

サービス
クレジットカード利用可 ( VISAMasterCardアメリカン・エキスプレスダイナースクラブJCB/ DC ) 

保険外診療の支払いにご利用可能です。ただし、 お支払い額が10000円以上に限らせて頂きます。

専門医
  • 日本形成外科学会認定 形成外科専門医

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