初めて来院された患者さまに対して心がけていることがあれば教えてください。

初めてご来院されるきっかけになることが多いのは、生後2カ月の定期予防接種（※）です。予防接種の際の診察がきっかけで、心臓の疾患が見つかったり、でべそ（臍ヘルニア）が見つかったりすることもあります。限られた時間の中ではありますが、隠れた疾患をできるだけ見落とさないように心がけて診療を行うようにしています。定期予防接種も、ある意味、健診のような機会と捉えて注意深く接しています。（※）は、お住まいの市区町村によっては補助制度を利用できます。

診療のモットーを教えてください。

親御さまの訴えだけに注目するのではなく、親御さま自身も気付いていらっしゃらない異変に気付き、治療に結び付けられるようにお声がけすることをモットーに診療しています。例えば、かぜ症状のご相談で来院された場合でも、皮膚に気になる症状があれば「この症状については、どこかで診てもらっていますか？」と質問させていただきます。また、親御さまが症状に気付きにくい貧血も、診察の中で気付いた時にはお声がけしています。診察の時間は限られていますので、診察時に親御さまの困りごとをすべて伺おうとするとなかなか難しいのですが、最近は、WEB問診を導入したことで、以前よりも不安やお悩みを訴えやすい状況になっているのではないかと思います。親御さまご自身も余裕のある空き時間を使って入力してくださるからか、相談したいことをたくさん書いてくださる方もいらっしゃいますね。そのほか、抗生剤は検査を行った上で、必要な時だけ使用するようにしており、不必要な処方はしないように心がけています。

説明・カウンセリングで重視していることはありますか？

お子さまの病気について親御さまにご理解していただきやすいようにパンフレットも活用しながら、わかりやすい言葉で説明するように心がけています。親御さまの不安に寄り添っていきたいと考えていますので、何か疑問があればご質問いただければ幸いです。

病院が苦手なお子さまのために行っている工夫があれば教えてください。

喉を診られるのを苦手にしているお子さまが多いと感じています。問診の結果、扁桃腺を注意深く診なければならない場合は頑張っていただく必要がありますが、喉を診る必要がない場合はできるだけ手短に終わらせるようにして、お子さまが診察を嫌がらないよう工夫しています。

今後力を入れていきたいと考えていることについて教えてください。

今後は、オプショナルスクリーニング検査（※）に力を入れていきたいと考えています。日本では、赤ちゃんが産まれた時に新生児マス・スクリーニングという検査を行って、先天性の病気を持っている可能性がないかどうかを確認しています。オプショナルスクリーニング検査とは、新生児マス・スクリーニングの対象になっていない疾患も、スクリーニングできる検査です。先天代謝異常症のように見た目から判断するのが難しい病気も、早期の段階で病気を持っている可能性があるかどうかを確認し、診断、治療へと結び付けることが期待できます。早期に見つけて治療を行うことで、改善が期待できる病気もありますので、産科でオプショナルスクリーニング検査を受けていらっしゃらない方には、ご提案していきたいと考えています。（※）は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。

感染予防対策として力を入れていることはありますか？

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、できるだけ接触を減らそうと考えキャッシュレス決済を導入しました。また、WEB問診の導入も、院内滞在時間の軽減に役立っているのではないかと思います。また、発熱や咳などかぜ症状のある患者さまは、専用の待合室を設けて、一般の患者さまとは動線を分けています。待合室や診察室は、患者さまが出入りするごとに、アルコールで清拭するようにしています。そのほか、窓を開けて換気をするように心がけていますね。

貴院のスタッフの自慢できる点を教えてください。

当クリニックの看護師は、小児科でお子さまとのコミュニケーションの経験を積んできており、ちょっとしたことでもよくお子さまを褒めていますね。注射や採血も、スタッフがギブアップして私に頼むようなことは年に1回ぐらいしかありません。 0歳児や1歳児の場合は、お子さまをお預かりして看護師たちだけで採血や注射を行っていますが、2歳以上のお子さまは、親御さまのお膝に抱っこしていただいた状態で注射や採血をするようにしていますね。親御さまと一緒に行うことを心がけています。また、毎朝、スタッフたちがトイレの掃除をして、水回りを清潔に保つように努めてくれているところも自慢できる点のひとつです。

スタッフとのコミュニケーションで取り組んでいることはありますか？

毎朝、スタッフとのミーティングは欠かさないようにしています。例えば、「今日はこういった患者さまが何時頃に見えられます」といった申し送りをミーティングで話して全スタッフに周知するようにしています。もちろん、診察室内でも日頃から、何かあれば医師・スタッフの間で情報共有するように心がけています。 2009年に当クリニックを開業し10年以上になりますが、医師の理念やモットーを実現していくために、大事なのはやはりスタッフだと感じています。今は、いいスタッフたちに恵まれ、密に連携をはかることもできています。ストレスなく日々の診療を行うことができていると感じますね。

この町で開業に至った経緯を教えてください。

2009年に当クリニックを開業する前は、さいたま市北区にある病院に勤務していました。そこは、24時間、小児救急に対応している病院だったのですが、隣接する上尾市にお住まいのお子さまが受診されることが多かったのです。上尾市にお住まいのお子さまが、夜中に救急病院に行かなくても済むように、上尾市のお子さまの健康維持に少しでもお役に立つことができたらと思い、この土地での開業を決めました。

先生が患者だった場合の病院選びのポイントを教えてください。

自分が患者だとしたら、やはり先生の専門性が気になりますね。もし、待ち時間が長いといった欠点があったとしても、短所の部分には目をつぶって、診てもらいたい疾患についてよくわかっていらっしゃる先生にお願いしたいですね。

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住所

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高崎線上尾駅バス8分

東武バス　こどもの城前停留所　下車徒歩1分

駐車場有り（8台）

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【休診日】水曜・日曜・祝日

電話番号

048-780-7050

特徴・設備

特徴	院内感染対策
待合室	空気清浄器アルコール除菌
設備	バリアフリー個室キッズスペース駐輪場駐車場
駐車場	駐車場有り（8台）
専門医	日本小児科学会認定小児科専門医

対応可能な症状・疾患など

治療	アトピー性皮膚炎減感作療法(アレルゲン免疫療法)

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