診療案内｜山村眼科

白内障

眼内レンズの単焦点・多焦点の違いは何ですか？

単焦点は遠近のいずれかにピントを合わせますが、多焦点は遠近ともにピントを合わせられます。


白内障手術では、大きく単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズ（※）の2種類をご用意しています。単焦点眼内レンズとは遠近いずれかにピントを合わせるレンズで、多焦点眼内レンズとは遠近ともにピントを合わせることができるレンズです。

（※）レンズ代は別途費用がかかります。料金は料金表をご確認ください。

白内障と診断されました。どのようなリスクがありますか？

視界が見えづらくなることで、運転することが難しくなったりします。


白内障とは、水晶体が濁る病気のことです。水晶体が濁ると光をまぶしく感じたり、視界がかすんだりして、日常生活にも支障をきたします。この病気の原因は主に加齢ですが、最近ではアトピー性皮膚炎やホルモンの異常によって若い方にも症状が見られます。

患者さまが日常生活に不便を覚えていない場合は、点眼薬や内服薬で進行を遅らせる治療を行います。また、日常生活を送る上で、不自由に感じたら白内障の手術をご提案しています。当院では、日帰りで白内障手術を実施しています。

白内障の手術を受けますが、どのような流れで行いますか？

まず眼底・眼圧・眼軸長などの手術前検査を行います。それから手術日を決定します。


手術を受けていただく前に、目と身体の状態を確かめていきます。たとえば、網膜の異常を診る眼底検査、感染症の有無をチェックする血液検査、眼内レンズの度数を調べる眼軸長検査などです。検査の結果、緑内障や加齢黄斑変性などの病気があれば、白内障の手術を行うことが難しくなります。そのため、まずは患者さまが白内障手術を受けることが可能かどうかをしっかりとお調べします。

また、実際に手術する際は感染症を起こさないようにクリーン・ルームで行います。なお、手術時間はおおよそ20分から30分となりますが、患者さまの状態などによって違いがあります。そして、術後はゆっくりとお休みいただいてから、経過を確認してご帰宅いただき、翌日、翌々日、1週間後、2週間後、1カ月後を目安に経過観察のためにご来院していただく流れになっています。このように当院では、患者さまがしっかりと検査や手術などを受けられる環境を整えています。

オルソケラトロジー治療

メガネやコンタクトレンズ以外に視力矯正する方法はありますか？

就寝時にコンタクトレンズを着けるだけで、裸眼で日中過ごせるオルソケラトロジー治療があります。


オルソケラトロジー（※）とは視力矯正方法の一つです。寝るときに専用のコンタクトレンズを着けることで、朝から裸眼の状態で生活していただけます。スポーツを楽しみたい方や視力矯正手術に抵抗がある方はどうぞご相談ください。

ただし、近視異常が強い患者さまなどには提案していません。そのようなことを調べるためにも、治療の前には角膜の形や細胞などの検査を行います。なお、しっかりとコンタクトレンズを着用しないと、視力がもとに戻ってしまうので注意してください。

（※）は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。

ドライアイ

目薬を使ってもドライアイがなかなか改善されません。

涙点プラグをすることで、自分の涙で目に潤いを与えることができます。


当院では、ドライアイの治療法に点眼薬のほか、涙点プラグもご用意しています。涙点プラグとは涙の排出口（涙点）にふたをかぶせて、自分の涙で目を潤わせる治療方法です。この治療をすることで目のゴロゴロ感や充血などの緩和を目指します。

なお、ドライアイのほとんどは、長時間パソコンを使ったり、エアコンを使用したりする生活環境が関係しているため、生活状況を見直していくことが大切です。また、一見するとドライアイのような症状であっても、実はリウマチや膠原病などの症状である可能性も考えられるので、疲れ目や目の痛みを感じたら、ご来院ください。

網膜疾患

網膜疾患の検査方法を教えてください。

造影剤を使用せずに漏れや詰まりを撮影できる広角眼底カメラでの診断を行っています。


当院では糖尿病網膜症や加齢黄斑変性症などといった網膜疾患の診療を行っています。

検査は診断に有用な機器、広角眼底カメラを採用しています。広角眼底カメラは造影剤を使用せずに診断が可能なため、身体に負担の少ない検査方法です。

治療は抗VEGF療法といった注射やレーザー治療をご状態に応じて行います。抗VEGF療法は糖尿病網膜症や加齢黄斑変性症だけでなく網膜中心静脈閉塞症、網膜分枝静脈閉塞症に対しても作用が期待できる治療法です。黄斑浮腫（目の腫れ）といった糖尿病の方がかかりやすい疾患がみとめられる場合にはレーザーによる治療法を提案しています。