糖尿病治療に尽力。動脈硬化や骨粗しょう症の早期発見にも力を入れています
院長
谷口 潤
取材日:2022年10月24日
谷口 潤先生(日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医)にインタビュー
さまざまな科で診療した経験を生かし、全身のお悩みに幅広く対応できる医師
勤務医時代に注力して学んだこと、現在の診療科目を選択したきっかけは？
臨床研修医時代は血液内科・消化器内科・循環器内科・救命救急科などさまざまな診療科をまわり、勤務医時代はあまり専門にとらわれず、全身を診られるよう知識を深めました。
内科を選択した理由は、かぜの諸症状や胃痛・腹痛といった消化器疾患、ぜんそく・気管支炎といった呼吸器疾患などはもちろん、原因がわからない身体の不調など、全身のお悩みに対応できると思ったからです。また、糖尿病は目や腎臓・神経にも影響を与える場合があり、幅広く診療したいと考えていた私にとってぴったりだと思い、糖尿病内科を専門とすることにしました。
内科を選択した理由は、かぜの諸症状や胃痛・腹痛といった消化器疾患、ぜんそく・気管支炎といった呼吸器疾患などはもちろん、原因がわからない身体の不調など、全身のお悩みに対応できると思ったからです。また、糖尿病は目や腎臓・神経にも影響を与える場合があり、幅広く診療したいと考えていた私にとってぴったりだと思い、糖尿病内科を専門とすることにしました。
勤務医時代の経験で現在の診療に生きているなと感じることはなんですか？
私は飽きっぽい性格で、さまざまな分野へ興味があって、幅広い知識を身につけたいという思いがありましたので、各診療科の他に漢方医学についても勉強しました。身体のほてりや冷え、西洋薬で改善しない症状などに関して漢方薬で対応できるので、学んでおいてよかったなと感じています。
また、勤務医時代は年齢を重ねるにつれて臨床以外の仕事が増え、患者さまと接する時間が減り、じっくりと向き合える時間が少なくないことにジレンマを感じていました。当時の経験から、開業してからは患者さまとの時間をしっかりと取り、より一人ひとりに合った治療を提供できるよう尽力しています。
また、勤務医時代は年齢を重ねるにつれて臨床以外の仕事が増え、患者さまと接する時間が減り、じっくりと向き合える時間が少なくないことにジレンマを感じていました。当時の経験から、開業してからは患者さまとの時間をしっかりと取り、より一人ひとりに合った治療を提供できるよう尽力しています。
「日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医」を取得した理由を教えてください。
糖尿病は、年齢や性別・罹病期間・併存疾患といった要素はもちろん、患者さまの性格・嗜好・社会背景によっても治療方法が異なるため、非常にバリエーションの多い疾患です。マニュアル通りではなく、患者さまお一人おひとりに合わせて治療方法を試行錯誤しなければならない部分に面白さを感じ、日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医になることを決心しました。
私はもともと開業するつもりはありませんでした。しかし、非常勤として地域のクリニックで診療をさせていただいた時、様々な症状でお困りの患者さまに対応することに充実感を感じました。そんな思いの中、勤務していたクリニックの院長が体調を崩され閉院するというお話を受け、引き継ぐこととなりました。
私はもともと開業するつもりはありませんでした。しかし、非常勤として地域のクリニックで診療をさせていただいた時、様々な症状でお困りの患者さまに対応することに充実感を感じました。そんな思いの中、勤務していたクリニックの院長が体調を崩され閉院するというお話を受け、引き継ぐこととなりました。
患者さまが納得できる糖尿病治療をご提案。動脈硬化の診断も可能です
糖尿病の治療を行う際、なにか心がけていることはありますか？
糖尿病には、すい臓からインスリンが出ないことによって血糖値が上がる1型糖尿病と、遺伝・食べ過ぎ・運動不足などが原因でインスリンの作用不足となり発症する2型糖尿病があります。2型糖尿病だと思っていたが1型糖尿病が隠れていたというケースもまれにあるため、見落とさないよう慎重に診断することを心がけています。
また、1型糖尿病はインスリン注射によって改善を図りますが、血糖値をコントロールしようとしすぎて低血糖になってしまうこともあるので注意しています。2型糖尿病は、過食や運動不足が主な原因と思われがちですが、主な原因は遺伝です。ただ、なってしまった場合は食生活や運動など生活習慣の改善やお薬による治療が必要になるため、丁寧に指導させていただきます。
糖尿病は長く付き合わなければならない疾患です。無理に治療を押しつけると途中でやめてしまったり、やりすぎてストレスになってしまったりする場合もあるので、患者さまが実践できる、納得できる方法を一緒に見つけていきます。
また、1型糖尿病はインスリン注射によって改善を図りますが、血糖値をコントロールしようとしすぎて低血糖になってしまうこともあるので注意しています。2型糖尿病は、過食や運動不足が主な原因と思われがちですが、主な原因は遺伝です。ただ、なってしまった場合は食生活や運動など生活習慣の改善やお薬による治療が必要になるため、丁寧に指導させていただきます。
糖尿病は長く付き合わなければならない疾患です。無理に治療を押しつけると途中でやめてしまったり、やりすぎてストレスになってしまったりする場合もあるので、患者さまが実践できる、納得できる方法を一緒に見つけていきます。
糖尿病と関連性のある疾患の発見にも力を入れているのですか？
はい。糖尿病はもちろん、脂質異常症や高尿酸血症、脂肪肝などは動脈硬化を引き起こしやすいため、学生時代から動脈硬化にはとても興味があり、博士論文のテーマにさせていただきました。当診療所では、血圧脈波検査や頸動脈エコーができるよう設備を整え、動脈硬化の早期発見を目指しています。また、狭心症・心筋梗塞の疑いがある方には、連携している近隣の循環器専門病院をご紹介いたします。
骨密度検査にも対応。コミュニケーションを重視しており相談しやすい医師
今後、力を入れていきたい検査や治療があれば教えてください。
今後も動脈硬化の早期発見に努め、脳卒中・心筋梗塞の患者さまを一人も出さないという気持ちで診療を行っていきます。また、骨密度測定を行える検査機器も導入しました。骨折してから初めて骨粗しょう症と診断される方が多いことに悔しさを感じており、50歳を過ぎた女性の方には骨密度測定を受けることをご提案しています。骨粗しょう症は見た目ではわかりませんし、骨折をきっかけに寝たきりなってしまうケースも少なくありませんので、より多くの方に検査を受けていただけるようご案内していきたいと思います。
糖尿病内科の分野において、先生が考える課題はなんですか？
インスリンの投与方法がいまだ注射しかなく、飲み薬が出ないということが課題ですかね。インスリン治療を行うということはすい臓が疲弊してしまっているということですし、注射器を用いて治療を続けることは患者さまにとって負担になりますから、そうならないよう身体に優しい治療を心がけています。
最後に、先生から患者さまへメッセージをお願いいたします。
医師として大切なのは、患者さまが治療を中断せず長く続けられるようサポートすることだと思っています。特に、糖尿病の治療では数値の変化に一喜一憂せず、小さな目標を立てながら少しずつ改善していく必要があります。患者さまにとって負担にならない治療を提供できるよう、コミュニケーションをしっかりと取りながら進めていきますので、気兼ねなくご相談にいらしてください。
