整形外科
関節や筋肉の痛み、しびれなどはお早めにご相談ください
本院では、主に内服・注射(関節内注射・静脈注射・ブロック注射など)・ギプス治療・リハビリなど保存的加療により患者さまの痛み、症状の軽減を行っています。それでも症状の改善がない場合は、診察・手術などのため適切に基幹病院へ紹介させていただいております。
日常生活で起きる肩や腰、膝の痛みや手足のしびれ、筋力低下、骨折や打撲などの外傷、骨粗しょう症など、運動に関わる組織の診療を行っているのが整形外科です。
本院では問診と診察による診断を重視しております。患者さまのお話をお伺いする問診エリアにて、まず看護師による問診を行うことからはじめます。打撲や骨折などの場合は、怪我に至った原因や経緯を十分にお伺いし、その後に医師が実際の症状を診察して、疾患の誘因や要因、症状の傾向などを予測していきます。そして、その裏付けとして検査を行い、内服や注射、リハビリテーションの組み合わせによる保存的加療で症状の改善を目指します。
MRIやCT、手術を必要とする場合は地域の基幹病院をご紹介しており、その後も連携しながら診療をサポートいたします。そのほか、スポーツ外傷や交通事故、労災事故などにも対応しております。
変形性膝関節症
加齢や筋肉量の低下により膝のクッションである軟骨がすり減って関節が変形してしまう疾患で、膝の痛みと水が溜まることが主な症状です。初期の段階では、立ったり歩いたりなどの動作開始時のみに痛みを感じ、休みを取ると痛みがなくなりますが、進行すると階段の上り下りや正座が困難になり、末期になると安静にしていても痛みがあり、膝関節の変形のため膝をまっすぐ伸ばして歩く動作が困難になります。
問診や診察、触診で痛みの程度や関節の可動範囲、変形の有無などを調べ、レントゲン検査で診断します。症状の改善には薬物治療としてヒアルロン酸の関節内注射を行います。症状の度合いによって人工関節の手術が必要と判断する場合には、基幹病院をご紹介いたします。
ヒアルロン酸関節注射療法
変形性膝関節症、関節リウマチ、肩関節周囲炎(五十肩)に行います。
関節液中のヒアルロン酸の濃度は年齢とともに低下し、70歳代では10代の半分近くにまで減るといわれています。濃度が低下すると潤滑油としての機能が失われ、軟骨同士が擦れ合い軟骨が少しずつすり減り、滑膜を刺激して炎症が起こり痛みが生じます。
ヒアルロン酸注射は関節液内のヒアルロン酸濃度を高め、軟骨を保護、破壊を防ぎ、進行を遅らせる作用があります。通常1週間に1回、5回連続して注射しますが、痛みが続く場合は2~4週間おきに1回の割合で注射を続けます。
腰部脊柱管狭窄症:動脈硬化検査で下肢閉塞性動脈硬化症の除外が重要です

しばらく立ったり歩いたりしていると、足や腰の痛みやしびれが起こり、腰を曲げて休むと症状が軽減されるのが特徴です。診断の際に重要なのが、下肢に痛みがある場合に下肢動脈の閉塞性動脈硬化症との判別が必要になる点です。そのため、「腰を曲げたり自転車に乗ったりした時に痛みが軽くなるかどうか」などの問診と動脈硬化検査(写真)による判別を行ったうえで、閉塞性動脈硬化症の場合は対応可能な医療機関をご紹介いたします。
同じような症状の中にもさまざまな疾患の可能性を検討しながら診断することで、早期発見・早期治療も可能となります。総合的な観点から診断することが大切です。
超音波による骨折診断・治療
【診断】外傷などによる骨折の疑いがある場合、まずレントゲン写真を撮ることがほとんどです。明らかに骨が断裂している「完全骨折」の状態ではレントゲンでの確認が可能です。しかし、「不全骨折」という骨にズレがなくヒビだけの骨折は、レントゲンで確認できないことがあります。そのような場合に、当院では超音波(エコー)検査を行い、細かな骨折やヒビに加え、筋肉や靭帯なども含めて全体的に診断いたします。
更に、超音波(エコー)検査は放射線被ばくがなく、乳幼児・妊婦の方にも受けていただくことが可能です。
【治療】また、当院では超音波骨折治療法に取り組んでおります。一般的な骨折治療では整復し固定後に自然に修復されるのを待ちますが、患部に微弱な超音波で断続的に刺激を与え、骨折部位の骨の形成を促進、治療期間を40%近く短縮でき、修復しづらい骨折の発生率を低下させる作用があります。
振動や熱はほとんど感じられず、一回の治療時間は20分程度と身体への負担を抑えた治療法です。
骨粗しょう症:骨密度が正常でも血液のビタミンDが不足していませんか?

本院で行う骨粗しょう症の検査では、まず血液検査でビタミンDが欠乏していないかを診断します。骨密度などの検査結果に異常が見られなくても油断はできません。ビタミンDにはカルシウムが体内から出ていくのを防ぐ働きがあり、ビタミンDが欠乏していると、将来的に骨粗しょう症になってしまうリスクが高まってしまうためです。年配の女性の10人中9人がビタミンD不足・欠乏があるといわれており、骨粗しょう症の診断には欠かせない検査です。
骨密度検査は超音波(写真)を使って行います。当院では6か月に一度検査と評価を行い、治療内容を決定するというフォロー体制を整えています。定期的な検査となるため、患者さまのお身体にできるだけ負担の少ない方法として、放射線を使わない超音波検査を行っております。
治療ではビタミンなどの服薬のほか、「ドミノ骨折」と呼ばれる骨折の連鎖を予防するためにテリパラチド注射治療を行い、骨折の再発と寝たきりの予防に努めております。
【脊椎のドミノ骨折:脊椎の骨折連鎖】
・すでに1カ所骨折があると1年以内に新たに4.6%骨折が起こります。
・1つ以上骨折があると次の1年で21.9%新しい骨折が起こります。
・骨折連鎖による姿勢変化により
①慢性の腰背部痛 ②転倒しやすくなる③歩行に支障が出る④逆流性食道炎による胸やけ⑤生活の質の低下
などが起こるため、テリパラチド注射により脊椎圧迫骨折の連鎖を防ぎましょう。
スポーツ外傷・交通事故・労災事故
スポーツ活動中に明らかな外力によって起きる不慮の怪我をスポーツ外傷といい、転倒や衝突などによる骨折や捻挫、肉離れなどがこれに含まれます。その一方で、スポーツ動作を繰り返すことで骨や筋肉などの特定部位が酷使され起きるものをスポーツ障害といい、野球肘やテニス肘など、慢性的な痛みなどの症状が続く状態です。
どんなに外傷や障害を防ぐ努力をしていてもスポーツ外傷は起きるものであり、重要なのはその外傷・障害が起きた時にどのような処置を行うかということです。当院ではテーピングなどの治療や、予防のためのストレッチ指導を行っております。そのほか、交通事故や労災事故の診療にも対応しておりますので、詳しくは当院までお問い合わせください。
MRI・CTについて
基幹病院への予約、MRI・CT検査のメリットとデメリット
本院にはMRI・CTの設置がなく、早く検査ができないデメリットがあります。
しかし、メリットとして、基幹病院では放射線科医師が画像の読影を行い、あらゆる部位、病気のチェックが行われ、そのレポートが本院へ送られてきます。その中に整形外科領域以外の内容も含まれるため、がんや変性疾患、その他の病気が見つかることがあります。
通常CTは数日中に、MRIは1~2週間以内に検査可能です。本院から基幹病院へCT・MRI検査の予約をお取りしますので、急を要しない方はご相談ください。
リウマチ科

早期診断には血液検査(抗CCP抗体)と超音波検査をしましょう
リウマチ科では、主に関節リウマチをはじめとする肩や筋肉、関節の痛みを起こす疾患全般の診療を行います。関節リウマチには関節のこわばりや痛みなどの症状が多く見られ、長い経過によって左右対称に現れるという特徴があります。
30~50代の女性に多く発症する傾向がありますが、高齢発症の関節リウマチもあるため、ご年配の方で関節の腫れや痛みがある場合には注意が必要です。左右対称に現れる痛みやこわばりが大きな判断基準ですが、近年では血液検査による抗CCP抗体の診断と、超音波のパワードプラ法(写真)で新生血管の血流シグナルを利用して関節の腫れや炎症、周辺の腱の状態などを観察することにより、リウマチ疾患の早期発見が可能となりました。
リウマチは痛み止めによる治療というイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、近年では抗リウマチ剤や生物学的製剤により、関節の痛みや変形を抑制する治療方法もあります。気になる症状がある場合は、お早めの受診をおすすめいたします。
リウマチ性疾患
リウマチ性疾患には関節リウマチのほかにも膠原病や、その周辺疾患として痛風、偽痛風などが挙げられます。中でも、リウマチ性多発筋痛症は関節リウマチとの判別が困難な疾患であるため、注意が必要です。
年配の方に起こりやすく、首や肩、お尻などの痛みやこわばりが主な症状で関節痛が伴い「痛みで起き上がれない」「寝返りができない」などの訴えで受診される方がほとんどです。関節リウマチのように手指などの小さな関節に症状が起きることは少なく、また、多発性筋炎のような筋力低下や筋萎縮は見られないため、他の疾患と識別するためにも十分な問診と診断、検査が重要となります。
痛み止めの服用による治療を行いますが、徐々に服薬量を減らしながら数年にわたり継続する必要があります。
リハビリテーション科
温熱、電気、光線などによる理学療法で症状改善を図ります
運動や温熱、電気、水、光線などによる物理療法を用いたさまざまなリハビリテーションを行っております。
パラフィン浴
温熱療法の一つとして行っているパラフィン浴は、ろうを熱して溶かしたものに手を数回浸けて患部を温めるものです。関節を温めて血行を向上させることで手の痛みやこわばりを軽減する作用があり、関節リウマチや手指の変形性関節症などの症状に使用します。
近赤外線治療

星状神経節への光線照射療法(近赤外線治療)(写真)は頭痛や肩こり、耳鳴り、関節痛のほか、自律神経失調症や更年期障害などの症状でお困りの方におすすめの療法です。患部に近赤外線を数分程度照射することで、身体の硬直、疼痛または炎症に作用します。
そのほか、空気圧を利用して血液とリンパ液の循環を促進し、下肢の浮腫や筋肉の緊張に働きかけるマッサージ機器や、鎮痛・筋萎縮の改善を目的として使う電気刺激治療機器などを導入しております。
リハビリテーションのご利用には医師の診断が必要となりますので、ご希望の方は当院まで一度ご相談ください。
3密予防の呼び出しシステム
3密予防のため「呼び出しシステム」があります
本院では3密予防のため「呼び出しシステム」をご用意しております。
① 呼び出しベルの貸し出し:駐車場の車や周辺場所で待たれる方
②携帯電話での呼び出し:待ち時間がありいったん外出される方
ご利用の方は 受付スタッフにお申し付けください。
医療法人 いかわ整形外科の基本情報
診療科目 | 整形外科 リウマチ科 リハビリテーション科 | |||||||||||||||||||||||||||
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住所 |
愛媛県松山市和泉南1丁目5番8号地図
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アクセス |
駐車場50台有り。 |
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診療時間・休診日 |
休診日 日曜・祝日 土曜診療
休診日/水曜午後・土曜午後・日曜・祝日 【当院は、オンライン資格確認(マイナ受付)を行っている医療機関です。】 |
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電話番号 |
089-957-3331 |
特徴・設備
設備 |
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専門医 |
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