検診・人間ドック｜船員保険北海道健康管理センター

医療の進歩と予防医学の拡大によって、日本人の平均寿命は延びています。元気で有意義な生活を送るためには、人間ドックの関与が大きく貢献できると考えています。国を挙げて予防医学にも力を入れるようになってきているので、当院でも積極的に取り入れていきたいと思っています。薬での治療だけでなく、生活指導や食事指導を行うことで、病気の改善にも大きくつながりますので、より力をいれていきたいです。

札幌中心部に位置しているため、企業従事者やビジネスマンが多いです。健康意識においては、希薄な人と非常に意識の高い人と両極端な傾向にあります。仕事が忙しく、健診を受けても結果を聞かずに帰られてしまう方もいますが、継続受診率も８５％維持しておりますので、比較的自分の健康に関心が高い方のほうが多い気がします。

人間にとって一番重要なのは、生きることです。それは国や病院、医師に任せるのではなくて自分で獲得しなければいけません。人間ドックを受けることは、自分への投資であり、自分の健康は最終的に自分で守らなければいけません。そのためにも、より細かい検査が可能な人間ドックの受診をして、ご自身の身体の修正・改善していくことが重要だと思っています。

当院のレディースドックは、レディース専用のフロアで乳がんと子宮がんの婦人科疾患を対象として行っています。乳がんや子宮頚がんは若い女性に急増している疾患ですので、２０歳を過ぎたら早めの検査を推奨します。早期発見できれば比較的容易に治療が可能です。最近では、テレビ報道の影響もあり、レディースドックを受ける方が増えています。

マンモグラフィの特徴は、石灰化や乳腺の構築の乱れには有効ですが、若年者に多い高密度乳腺では腫瘍の発見が難しいです。反対に乳腺エコーは、特異性や微小石灰化描出には優れた技術能力を発揮します。そのため、年齢によって適した検査は異なりますし、医師との相談で方向性を決めることが重要だと考えます。もちろん併用することで早期発見の確率はアップします。

結果報告の説明は、当日行います。過去の検査値と比較し、悪化した要因や原因についてグラフを使用して説明をします。また、良い点や改善したい点があれば積極的に評価し、受診者様に自信を持っていただくようにしています。画像検査もダブルチェック体制をとっており、その分野に知見を持った医師により判定を行いますので、見落としも減らすことができます。

２０１８年より、完全予約制を導入致しました。コンシェルジュが案内を行い、待ち時間を少なくしてスムーズに検査に臨めるような体制をとっています。また、プライバシー保護のため、名前ではなく受診番号でコールをしています。スタッフに関しても、年に一回外部講師を招いて研修指導を行っており、受診者様に丁寧な対応ができるよう努めています。

２００６年に取得して以来、５年ごとの更新審査をクリアしています。前回指摘を受けたところに関しては、徹底的に改善を行うことで、より受診者様が過ごしやすい環境を作っています。その中で、保健師や管理栄養士の人数も増やし、生活指導・食事指導にもさらに力をいれるようになりました。このように積極的な改善を日々行うことが、受診者様のためになると思っています。

内視鏡検査とともに胃がん検査のさらなる制度の充実を図っていきたいと思っています。また、特定保健指導も積極的に行い、保健師と管理栄養士の数を増やしていますので、これらに関しても今後も充実させていきたいと思っています。