「便の色」の症状から病気を調べる

「便の色」で考えられる症状は、「タール便」ともいわれる黒い便(うんち)が出た、鮮血が混じった赤い血便が出た、緑色の便が出たなど、便の色に異常がある状態を指します。また、黄色・オレンジ・赤茶色・灰色・クリーム色・黄土色の便が出る場合があります。

継続して症状が出ないで、黒い便が1回だけ出る場合もあります。コーヒーの摂取や宿便、ストレスによっても黒い便が出ることがあります。幼児期の白い下痢は、ロタウィルスによる胃腸炎の可能性があります。

さまざまな便の色で疑われる病気は「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「食道静脈瘤」「胃がん」「食道がん」「十二指腸がん」「便秘」などの可能性が考えられます。「大腸がん」「肝硬変」が疑われる場合にも、便の色に特徴がみられます。
主な受診科目は、内科、消化器内科、肛門科、小児科です。

病院・クリニックでは便の色に異常がある場合には、問診、視診がおこなわれます。また、指診、触診、内視鏡検査なども実施する可能性があります。

便の色がおかしくなるメカニズムや便の色の特徴は多様で、症状によって考えられる病気も年齢や持病歴によってさまざまです。
症状が重い場合や症状が続く際には、早めに地域の病院を受診してください。

便の色に関連する病気を以下の病名一覧から選択すると、病気の症状・原因・治療などの詳しい情報や、何科を受診すればよいかなどを知ることができます。