生理周期が長い「稀発月経」は危険?妊娠への影響、原因と治療法は?

一般的に生理は25~28日の周期で起こるとされていますが、まれに39日以上空くことがあり、この状態を「稀発月経(きはつげっけい)」と言います。
これだけだと判断材料としては取るに足りませんが、場合によっては病気が潜んでいる可能性もあります。
この記事ではそんな稀発月経の危険性や妊娠への影響、原因、治療法について詳しく解説します。
稀発月経とは?周期が長いってどれくらい?

稀発月経とは、39日以上90日以内のサイクルで生理がくる状態を言います。
生理は通常25~28日、長くても38日以内の周期で起こるもので、それ以上日数が空く場合は稀発月経と診断されます。
稀発月経は単なる生理不順という場合もあれば、病気が隠れている可能性もあるため、その原因を知って適切な対処をとることが重要です。
稀発月経の原因
稀発月経には様々な要因があるため、一つずつ解説していきます。
体質

体質が影響している可能性もあります。
人によっては39日以上の生理周期が通常という場合もあり、その場合は特に問題ないと考えて良いでしょう。
自律神経の乱れ

稀発月経がその人にとって異常事態である場合、ストレスなどで自律神経が乱れている可能性があります。
これによって脳の下垂体や視床下部 に機能障害が起き、ホルモンを出す指令 が正常に行われなくなることが原因です。
ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れると排卵に時間がかかり、稀発月経が起こります。
ホルモンの分泌が正常に行われなくなる原因としては、過度のストレスや過労などが挙げられます。
病気

『多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん) 』という病気の症状として、稀発月経があらわれる場合があります。
これは、排卵が阻害されて卵巣内に多数の卵胞が溜まってしまう病気です。排卵が正常に行われなくなるため、月経異常や不妊などが起こります。
とはいえ排卵誘発剤、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤の投与、腹腔鏡下手術などを用いて、治療を行えば治る病気です。
早発閉経

卵巣機能が早期に低下してしまう卵巣機能低下症の症状のひとつとして稀発月経があり、症状が進むと無月経(閉経)に至ります。
早発閉経とは40歳未満で閉経を迎えることで、これによりホルモンバランスが崩れ生理周期が長くなっていきます。
早発閉経は老化を早めると言われているため、病院で一度みてもらいましょう。
稀発月経の危険性
1.稀発月経は危ない?

稀発月経がみられても、排卵があって同じような周期で生理がきているのであれば、特に心配はいりません。
ただし、生理周期が60日を超える場合は何かしら体に異常がある可能性が高いので、早急な治療が必要です。
またもともと生理周期が長い方は、病気による稀発月経に気づきにくい傾向があります。
そのため生理周期が39日以上である方は、体に異常がないか確認するために病院で検査を受けることをおすすめします。
2.妊娠への影響は?

月経開始から排卵までが20日以上かかる稀発月経の場合、不妊の原因となる可能性があります。
また普段から稀発月経である方は、どうしても排卵のタイミングを把握しづらくなるため、妊娠しやすい時期を特定するのが難しいと言えるでしょう。
稀発月経の治療について
1.稀発月経の治療法

病院では血液検査などで稀発月経が起こっている原因を特定し 、病気がみつかればその治療を行います。原因特定のためには、自身で毎日体温を記録することも有効です。
妊娠の希望がある場合はクロミフェン療法による排卵誘発を行い、妊娠の希望がない場合は、ゲスターゲンの周期的投与により月経周期を正常化させます。
2.普段の生活で気をつけること

生理周期を改善するためには、規則正しい生活が大切です。適度な運動と適切な睡眠時間を確保しましょう。
また栄養バランスの整った食事を心がけ、過度なダイエットも控えてください。
生理周期を把握したい方は基礎体温を毎日測り、記録していく方法がおすすめです。いずれにしても体に負担をかけないよう、健康的な生活を意識してくださいね。
まとめ
稀発月経は、それ自体が病気というわけではありません。もともと生理周期が長い方もいるため、稀発月経のみでは異常があると断定することは難しいです。
しかしそこに何らかの病気が潜んでいる可能性も否定はできないため、生理周期が39日以上の方は病院を受診することをおすすめします。
医師の診察を受けて、身体に異常がないか確認しましょう。
執筆・監修ドクター
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