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にょうどうえん尿道炎

更新日:2022/08/09 公開日:2019/12/03 view数:18,068

尿道炎(にょうどうえん)とは、尿を溜めておくための器官である膀胱(ぼうこう)から尿が体外に排出されるまでに通過する尿道におこる感染症のことです。

性交渉によりおこることが多く、その場合、性交渉のパートナーもなんらかの病原体に感染していることが多いため、パートナーの治療も必要になってきます。免疫が低下しているときに尿道口を触っただけでも尿道炎になることもあります。

細菌やウイルスなど、さまざまな病原菌が原因になるため、原因によって症状や治療も違ってきます。放置していると、さまざまな合併症を引きおこすため、しっかりと治療する必要があります。

目次
  1. 尿道炎の症状
  2. 尿道炎の診療科目・検査方法
  3. 尿道炎の原因
  4. 尿道炎の予防・治療方法・治療期間
  5. 尿道炎の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 尿道炎になりやすい年齢や性別

尿道炎の症状

症状がまったくあらわれない場合もあります。多くは排尿時の痛みや、すぐに排尿したくなる頻尿、尿意切迫などがみられます。

男性では、性感染症の一種である淋病(りんびょう)クラミジアが原因の場合、尿道から黄緑色のネバネバした排泄物がみられます。女性の場合、放置していると、不妊症や流産の恐れが高くなるといわれています。

それ以外の尿道炎は、透明で粘り気のない分泌物です。女性の場合は、分泌物がみられることはあまりありません。

また、尿道炎を放置したり、治療が不十分だったりした場合、尿道が狭くなり、膀胱や腎臓に感染するリスクが高まります。

ほかにも、膿がたまるなどの合併症があるため、尿道炎はしっかりと治療する必要があります。




尿道炎の診療科目・検査方法

基本的には、泌尿器科を受診し、尿検査をおこなうことで診断することができます。尿中に白血球(炎症細胞)が増えていないかを確認することで炎症の状態を確認します。尿検査の場合は、15分程で診断できます。

分泌物がみられる場合には、分泌物を分析することで原因菌の種類が特定されます。男性の淋菌の場合、9割以上は分泌物を顕微鏡で確認できるため早めに診断ができます。

尿道炎の原因

細菌、真菌、ウイルスにより引きおこされます。感染ルートで多いのはすでに感染したパートナーとの性交渉により感染します。

特に多いのは、クラミジアやヘルペスウイルス、淋病を引きおこす淋菌(りんきん)です。男性の尿道炎の多くは淋菌が原因であるといわれています。

ほかにも、寄生虫であるトリコモナスも原因のことがあります。また、尿道炎以外の尿路感染症を引きおこすことの多い大腸菌などの細菌によって尿道炎が引きおこされることもあります。

尿道炎の予防・治療方法・治療期間

一般的には、細菌に対しては抗菌薬、ウイルスに対しては抗ウイルス薬を使用します。さまざまな菌やウイルスによって引きおこされるため、治療法は感染の原因によって異なります。同時に性交渉のパートナーへも治療をおこなう必要があります。

淋菌が原因の場合は、抗菌薬を使用します。淋菌とクラミジアによる感染症は併発することが多いため、両方の治療をおこなうことがあります。

また、尿道炎と診断された男性は、HIV梅毒についても併せて検査を受けることが大切です。

尿道炎の治療経過(合併症・後遺症)

治療しても症状が再発し、長引く場合は、抗菌薬に対しての耐性がないかを調べる検査もおこないます。

また、性交渉のパートナーに感染させないように、治療が終了するまで性交渉を控える必要があります。

尿道炎になりやすい年齢や性別

細菌性の尿路感染症の場合、20~50歳の成人では、女性の方が50倍も多くみられます。この理由は女性の尿道が短いためです。

尿道炎を引きおこす感染症は、コンドームによって予防できることも覚えておく必要があります。

執筆・監修ドクター

荒牧 竜太郎
荒牧 竜太郎 医師 荒牧内科 院長 担当科目 内科/呼吸器内科

経歴1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業

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