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こうじょうせんくりーぜ甲状腺クリーゼ

更新日:2022/08/16 公開日:2019/01/31 view数:16,620

甲状腺クリーゼとは?

甲状腺クリーゼは、生命にかかわる甲状腺中毒状態のことです。甲状腺機能中毒症がコントロールできなくなり、高熱やショック、意識障害、下痢、黄疸などの症状がおこります。このような状態になることは、甲状腺ホルモンが明らかに高いという状態ではなくてもおこり、さまざまな臓器に症状がおこります。

バセドウ病の患者さんが未治療だったり、治療を中断するとおこる場合が多く、早い段階で、おきている症状が甲状腺クリーゼであることを診断して治療にあたることが重要とされています。

目次
  1. 甲状腺クリーゼの症状
  2. 甲状腺クリーゼの診療科目・検査方法
  3. 甲状腺クリーゼの原因
  4. 甲状腺クリーゼの予防・治療方法・治療期間
  5. 甲状腺クリーゼの治療経過(合併症・後遺症)
  6. 甲状腺クリーゼになりやすい年齢や性別
  7. 編集部脚注

甲状腺クリーゼの症状

甲状腺中毒症に加えて、不穏、せん妄(※1)、昏睡などの中枢神経症状、高熱、頻脈、心不全、嘔吐下痢などの全身症状の悪化が認められます。

甲状腺クリーゼの診療科目・検査方法

甲状腺エコー検査、甲状腺機能検査、血液検査、生化学検査、心電図、胸部X線検査などを行います。
甲状腺ホルモンの異常高値に加えて、中枢神経症状や循環器症状などの全身症状を評価して診断します。

救急疾患であり、ただちに治療開始が必要です。
内分泌内科を中心に循環器内科脳神経内科などの専門医師による集学的治療が行われます。

甲状腺クリーゼの原因

バセドウ病※2)や甲状腺炎などの甲状腺中毒症の原因となる甲状腺基礎疾患が存在し、これらに何かしらのストレス等の強い外因が加わったときに起きるとされています。

甲状腺クリーゼの予防・治療方法・治療期間

全身管理とともに、副腎皮質ホルモン薬、ベータ遮断薬、抗甲状腺薬、無機ヨウ素薬などの投与を行います。

集学的治療が可能な施設に入院して全身管理をすることになりますが、時に致命的です。

甲状腺クリーゼの治療経過(合併症・後遺症)

治癒はできるが致死率は10%であり、早急な治療が必要です。

甲状腺クリーゼになりやすい年齢や性別

日本甲状腺学会の全国調査 によると甲状腺クリーゼまたはその疑いの発症頻度は年間 10 万人あたり 0.2 人とされています。

編集部脚注

※1 せん妄

せん妄は、「内科的疾患・脳神経疾患などの影響で、精神症状が出ること」を指します。

・辻褄の合わない訴え
・不可解な言動
・興奮状態で暴れる

などの症状をきたします。「全身麻酔から覚醒したあと」「手術を受けたあと」などは、せん妄を起こしやすくなります。

※2 バセドウ病

バセドウ病は「自己免疫性疾患の1つで、甲状腺機能が亢進(こうしん:過剰になること)する病気」です。

簡単に表現すると、甲状腺ホルモンは「新陳代謝を活発にするためのホルモン」です。
甲状腺機能が亢進すると新陳代謝が過剰になり、さまざまな症状が現れます。
代表的な症状には「眼球突出」「甲状腺の腫れ」「頻脈」があります。

本来、甲状腺ホルモンの分泌量は、甲状腺刺激ホルモンによって調節されています。
しかし、バセドウ病を発症すると、「免疫システムが自分の甲状腺を異物と間違えて攻撃する状態」になります。
甲状腺が常に刺激を受けた結果、甲状腺ホルモンを過剰分泌するようになります。

執筆・監修ドクター

大田 幹
大田 幹 医師 代々木上原駅前内科クリニック 院長 担当科目 内科/消化器内科/糖尿病内科/アレルギー科/リウマチ科

経歴東北大学医学部 卒業
東京大学大学院 博士課程終了
国際医療福祉大学 元准教授

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