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ぜんりつせんえん前立腺炎

更新日:2022/11/02 公開日:2020/02/12 view数:9,513
目次
  1. 前立腺炎とは
  2. 前立腺炎の症状
  3. 前立腺炎の診療科目・検査方法
  4. 前立腺炎の原因
  5. 前立腺炎の予防・治療方法・治療期間
  6. 前立腺炎の治療経過(合併症・後遺症)
  7. 前立腺炎になりやすい年齢や性別

前立腺炎とは

前立腺炎(ぜんりつせんえん)とは、前立腺に炎症がおこる病気です。

前立腺は男性にのみにある、膀胱(ぼうこう)の近くにあるクルミほどの大きさの臓器です。そのため、男性だけがかかる病気です。

炎症の原因が細菌によるものかなどで分類され、それにより治療法なども変わってきます。

「急性細菌性」は、慢性化して「慢性細菌性」になることがあります。

細菌によるものではない「慢性前立腺炎」や、「慢性骨盤痛症候群」とよばれるタイプでは前立腺に痛みを感じ、日常生活が不便に感じることがあります。

炎症が確認できる炎症性ものと、以前は「前立腺痛」とよばれていた非炎症性のものがあります。

また、症状はなく、検査などで白血球が尿中に認められる無症候性炎症性のものもあります。

前立腺炎の症状

前立腺炎の症状で共通してあらわれるのは以下です。

  • 尿の回数が多くなる
  • 残尿感
  • 排尿時の痛み
  • 尿道の不快感
  • 前立腺の痛み
  • 下腹部や足の付根の痛み
  • 会陰部の痛み、違和感
  • 睾丸(こうがん)への違和感
  • 射精痛
  • 腰痛

こうした症状のほかに急性細菌性の場合は、発熱や筋肉痛、食欲不振など全身の症状があらわれ、尿が濁り、血尿が出る場合もあります。

重症例では前立腺の痛みが激しくなります。また、細菌が血管に入り全身に回る敗血症をおこすことがあります。

慢性細菌性のものはくりかえし症状がおこります。急性の場合に比べて軽い傾向にあります。

前立腺炎の診療科目・検査方法

前立腺炎は泌尿器科を受診します。高熱が出るため、状況によっては、細菌が全身に移行する敗血症をおこすこともあります。その場合は泌尿器科を受診しましょう。

尿検査、エコー検査をおこないます。発熱している場合は採血をおこなうことが多いです。

前立腺炎の原因

前立腺炎の原因は、細菌性によるものと、それ以外のものに分けられています。

細菌性であれば大腸菌、肺炎桿菌(はいえんかんきん)、クラミジアなど代表的な原因菌です。どのように前立腺に感染して炎症をおこすかは、解明されていません。

慢性のものは抗菌薬で排除しきれずい残った細菌が原因になってくりかえし症状をおこしていることがあります。

細菌以外では、主に前立腺への刺激が原因になります。

長時間のデスクワークや飛行機などによる長時間の同じ姿勢、自転車やバイクなどのサドルが前立腺に刺激をあたえるような乗り物など、物理的なことが原因になります。

また、体の抵抗力が下がると発症するリスクを高めます。そのため、疲労やストレス、飲酒、体の冷えなどが前立腺炎を引きおこしやすくします。

前立腺炎の予防・治療方法・治療期間

前立腺炎の原因に合わせて治療法を変更して治療にあたります。

急性細菌性では抗菌薬で治療します。主にフルオロキノロン系の薬を内服で使用します。重症例では点滴で投与することもあります。慢性細菌性であれば抗菌薬と一緒に抗炎症作用がある薬を内服します。

無菌性の慢性前立腺炎の場合、治療することが難しいことも多くあります。抗炎症作用のある薬による治療では改善がないことが多く、漢方薬、抗不安薬などがおこなわれています。

無症候性炎症性のものについては治療の必要はありません。

前立腺炎の治療経過(合併症・後遺症)

前立腺炎は、症状や原因に個人差が大きくありますが、適した治療をおこなえば予後は良好です。

しかし再発することも多く、治療が長期間になるため、患者さんの生活の質が下がる例も少なくありません。また、急性の場合は敗血症をおこさないように速やかに治療を開始することが重要です。

生活習慣を見直すなど、個々の症状に応じた治療法がおこなわれます。

デスクワークや運転をする時は1時間ごとに席を立つなど、予防することも大切です。入浴で下半身を温めるなどで、冷えにも注意し、疲労やストレスをためないようにしましょう。

前立腺炎になりやすい年齢や性別

前立腺炎の患者さんの数を把握できるようなデータはありません。

10歳代の後半から、さまざまな年代で発症する可能性があります。高齢者よりも比較的若い世代に多いと考えられています。

執筆・監修ドクター

陶山 俊輔
陶山 俊輔 医師 陶山クリニック 院長 担当科目 泌尿器科

経歴2005年3月  久留米大学病院医学部 卒業
2005年4月  福岡新水巻病院 初期研修
2007年4月  久留米大学病院 泌尿器科 入局
       久留米大学病院 泌尿器科 助教
2008年10月 大牟田市立病院 泌尿器科 医員
2010年4月  久留米第一病院 泌尿器科 医員
2010年10月 久留米第一病院 泌尿器科 医長
2013年4月  久留米大学病院 泌尿器科 助教、教育連絡主任
2015年4月  久留米大学病院 泌尿器科 助教、外来医長
2018年5月  陶山クリニック開院

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