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くらみじあかんせんしょうクラミジア感染症

せいくらみじあかんせんしょう性クラミジア感染症
更新日:2022/09/26 公開日:2020/01/17 view数:16,352
目次
  1. クラミジア感染症とは
  2. クラミジア感染症の症状
  3. クラミジア感染症の診療科目・検査方法
  4. クラミジア感染症の原因
  5. クラミジア感染症の予防・治療方法・治療期間
  6. クラミジア感染症の治療経過(合併症・後遺症)
  7. クラミジア感染症になりやすい年齢や性別

クラミジア感染症とは

クラミジア感染症(くらみじあかんせんしょう)とは、クラミジアという細菌による感染症の一つです。

クラミジアにはいくつかの種類があり、種類によって感染経路や症状も違います。最も知られているのはクラミジア・トラコマチスによる性感染症です。

性感染症としては最も患者さんの数が多いことで知られており、主に性器に対して症状があらわれます。

ほかにもせきなどで広がり肺炎をおこすクラミジア肺炎、鳥から感染するオウム病もクラミジアの一種が原因になります。ここでは性クラミジア感染症を中心に解説します。

性クラミジア感染症は感染者との性行為で感染します。性行為以外にも分娩時に母親から子供へ感染(産道感染)することもあります。

また性器だけでなく、のどなど、ほかの粘膜へ感染することもあります。

世界中で発生している病気ですが、日本でも性的活動のある若年女性を中心に感染が拡大しています。

クラミジア感染症の症状

クラミジア感染症は感染してから1~3週間の潜伏期間があります。潜伏期間後に男性の場合は尿道に炎症をおこします。

この炎症は排尿時の痛み、尿道への違和感、かゆみなどをおこします。

女性の場合は、生理時のおりものが増える、濃黄色のおりものが出るなどの程度ですが、なかには骨盤内付属器炎(こつばんないふぞくきえん)、子宮頚管炎(しきゅうけいかんえん)、肝周囲炎などの炎症をおこし、不妊になることもあります。

また、感染しても男女とも全く症状をおこさない無症候感染となる場合もあります。のどへ感染すると咽頭(いんとう)炎を発症し、リンパ節が腫れることがあります。

出産時に母親から新生児に感染した場合は、眼に感染してトラコーマと呼ばれる結膜炎や肺炎(クラミジア肺炎)をおこす場合があります。

結膜炎は生後5~12日に発症し、目ヤニや充血などがおこります。肺炎は1~2カ月後におこり、喘鳴(ぜんめい:ぜいぜいとした呼吸音)を伴い呼吸も激しくなります。まれに発熱することがあります。

クラミジア感染症の診療科目・検査方法

クラミジア感染症は問診で感染の疑いがあれば、検査をおこないます。男性の場合は尿検査によるクラミジア菌への感染確認をおこないます。

1時間程度で結果が出る即日検査と、より精度の高いPCR検査をおこないます。PCR検査は結果が出るまで3~5日かかります。

女性は子宮の入り口の粘膜を軽く綿棒でこすり膣の分泌物を採取して検査します。男性と同様にPCR検査をおこなうこともあります。

また、男女共に採血による血中クラミジア抗体の検出をおこないます。この検査は3~5日で結果が確認できます。

性器クラミジア感染症は無症状であっても、パートナー同士で受診し、二人とも検査を受ける必要があります。放置すると重症化し不妊になる可能性もあります。

また、妊娠していた場合は、新生児を感染させる可能性もあり、感染を広げないためにも受診の必要性は高いです。婦人科産婦人科泌尿器科、性感染症科などを受診しましょう。

クラミジア感染症の原因

クラミジア感染症の原因はクラミジア・トラコマチスという細菌への感染です。この細菌は感染者との性交渉によって感染を広げていきます。感染した粘膜や分泌液との接触によって感染します。

また、クラミジアは性器以外にも、のど、直腸、尿道へも感染します。

特に口からの感染による咽頭炎は増加傾向にあります。これは口唇による性行為の増加と関連があると考えられています。

クラミジア感染症の予防・治療方法・治療期間

クラミジア感染症は薬物療法が基本です。

抗菌薬を服用して、1~2週間は経過を観察します。抗菌薬の服用によってほとんどのケースで菌は死滅します。

経過観察がおわり再び検査をしてクラミジアが検出されなければ治療は完了します。

しかし、抗体はできないため再感染する可能性があります。感染者にパートナーがいる場合は一人だけが治療をおこなっても、お互いに感染を繰り返す(ピンポン感染)ことがあります。

そのため無症状であっても必ずパートナーも共に受診し、二人同時に治療する必要があります。

治療期間中の飲酒は抗菌薬の効果を低下させるため、禁酒が推奨されます。

クラミジア感染症の治療経過(合併症・後遺症)

クラミジア感染症は投薬をおこなえば、通常は2~3週間で治癒します。

しかし近年は抗菌薬に耐性を持つクラミジアが出現し、対策が急がれています。また、治療中や治療後の感染者との性交渉により再感染する可能性もあります。

複数と性交渉を持っている場合は、感染拡大を防ぐためにも2ヶ月に1度の検査受診を推奨します。

クラミジア感染症になりやすい年齢や性別

クラミジア感染症は、全国で指定されている約1000か所の泌尿器科産婦人科から保健所へ報告をおこなうことになっています。

それによると2018年では男性3584人に対して女性は5544人の感染が確認されています。

20~24歳が男女ともにもっとも多く、また10代での感染は男性と比較すると女性に多くみられます。全体としては2000年代より減少傾向にあります。

男女ともに症状のない保菌者が多くみられます。20代男性に尿検査をおこなうと4~5%の割合でクラミジア感染が発見されるといわれています。

執筆・監修ドクター

陶山 俊輔
陶山 俊輔 医師 陶山クリニック 院長 担当科目 泌尿器科

経歴2005年3月  久留米大学病院医学部 卒業
2005年4月  福岡新水巻病院 初期研修
2007年4月  久留米大学病院 泌尿器科 入局
       久留米大学病院 泌尿器科 助教
2008年10月 大牟田市立病院 泌尿器科 医員
2010年4月  久留米第一病院 泌尿器科 医員
2010年10月 久留米第一病院 泌尿器科 医長
2013年4月  久留米大学病院 泌尿器科 助教、教育連絡主任
2015年4月  久留米大学病院 泌尿器科 助教、外来医長
2018年5月  陶山クリニック開院

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