RSウイルスには、大人も感染する可能性があります。
ただし、大人の場合は感染をくり返すことで免疫ができているので、軽い症状であることがほとんどです。とはいっても、免疫力が落ちている、持病があるといった場合は、大人でも重症化する危険性があり、要注意です。
この記事では、大人がRSウイルスを発症した場合の症状や対処法について解説します。
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RSウイルス感染症とは?感染経路は?全国の小児科情報も掲載
RSウイルスには、大人も感染する可能性があります。
ただし、大人の場合は感染をくり返すことで免疫ができているので、軽い症状であることがほとんどです。とはいっても、免疫力が落ちている、持病があるといった場合は、大人でも重症化する危険性があり、要注意です。
この記事では、大人がRSウイルスを発症した場合の症状や対処法について解説します。
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2006年 北里大学大学院卒
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業
早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。
目次
RSウイルスは、2歳までにほとんどの乳幼児が感染する感染症です。感染力が強く、ほとんどの人に感染経験があるため、すでに免疫がありますが、大人でも感染する可能性があります。
また、それは一度に限らず、何度でも感染する可能性のある病気の一つです。高齢の方や赤ちゃんなど、体力がない場合や、免疫が落ちている場合は1シーズンのうちに2回以上かかることもあります。
もともと、RSウイルスは乳幼児が発症しても、重症化することが稀だと言われています。もちろん身体に持病があるなどの症状があれば、発症の度合いは変わりますが、大人は免疫がすでにある分、発症しても鼻水や咳、微熱といった軽度の風邪程度の症状に終わることが多いと言われています。
健康な大人であれば、RSウイルスに感染したことにすら気づかないことも少なくありません。
しかし、免疫力が弱まっている時や、次に解説するような持病がある場合には大人であっても重症化することもあるので、油断して良いわけではありません。
基本的に、お腹の赤ちゃんに感染することはありません
例えば神経や筋疾患など、免疫不全の基礎疾患など
上記にあてはまる人が、RSウイルスを発症すると重症化しやすいと考えられています。
RSウイルスは子どもが発症しやすい病気ですので、小さい子どもと一緒に暮らしている家族でこれに該当する人は十分に注意が必要です。
高齢者は、病院や介護施設などで団体行動をする機会が増えており、その中で集団感染してしまうことがあります。
また、高齢者がRSウイルスに感染した場合、ケースとしては少ないものの死亡してしまう可能性もあります。
その確率は、子どもの約5倍となっています。小さいころに発症していても免疫力が弱まっていたり、さまざまな器官の機能が低下していたりすることが原因で、肺炎や呼吸困難を起こす危険もあります。
高齢者の方は特に、体調がすぐれず、RSウイルスの疑いがある場合は、できるだけ早く病院を受診するようにしてください。
大人がRSウイルスに感染した場合の対処法や治療法、家族への感染を予防するために気をつけることについて、解説します。
発熱や鼻水、咳や痰などの風邪の症状に併せて、RSウイルスをすでに発症している、あるいはRSウイルスにかかっている可能性のある人が身近にいる場合には、RSウイルスを疑いましょう。
RSの疑いがある場合は、他の人への感染を防ぐためにも病院へ行くようにしてください。
軽度の風邪症状のみで、周囲にRSウイルスにかかっている人や、かかっている可能性のある人がいない場合は、市販の解熱剤などを使うのも良いです。
RSウイルスに直接作用する薬はないので、市販のもので症状を和らげる解熱鎮痛剤や、咳をしずめたり痰を出しやすくしたりする鎮咳去痰薬などを使いましょう。
風邪のような軽い症状ですみ、入院なども必要がなければ、症状に合わせた薬を処方してもらい、安静にして良くなるのを待つしかありません。
しかし、高齢者など合併症の恐れがある場合や、もともと入院生活、介護施設での生活を送っている人については、他の人への感染を防ぐために、まずは隔離が必要になります。
RSウイルスは肺への影響が考えられるので、肺炎や呼吸困難を起こす場合にはそれに応じた治療が必要になります。
家族や身近な人への感染を防ぐため、家庭では次のことに気をつけましょう。
高齢者でなくても、RSウイルスに感染する可能性は十分にあります。身の回りで流行の兆しがあれば、いつも以上に手洗いうがいをして、疲れをためない生活を心がけましょう。
RSウイルスは、2歳までの子どもがほとんど100%の確率で発症する感染症の一つですが、大人も感染する可能性があります。
特に持病がある人や高齢者は注意が必要です。適切な対処をして感染を防ぎ、もし感染をしてしまったら少しでも早く治るようにつとめましょう。
2006年 北里大学大学院卒
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業
早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。