この記事の監修・執筆者
田町三田やまうち眼科 院長 山内明子 先生
院長山内明子先生の写真

東京医科大学眼科入局
2015年 田町三田やまうち眼科開業
安心して診療を受けることができるよう、環境を整えることに尽力。
丁寧な説明を心掛け、地域に根ざすクリニックをつくりあげていく。

目次

子どもの斜視

斜視ってどんな病気?

光が眼球の方向に正常に入射してくる軸に対して、片方、または両方の視線がずれている状態です。

目で見る機能は、正常な環境の中で育つことで発達していきますが、斜視は片方の目で見る機能の発達を妨げてしまします。

何歳で起こることが多い?

生後すぐから3~4歳にかけて多く起こります。

目の位置が異常なことから親が気づくことが多いようです。

斜視の問題点

目で見る機能が発達しなくなることが問題です。

外見上の問題ではありません。

どのくらいの割合で子どもにみられる?

斜視は子どもの約2%に見られ、それほど珍しい病気ではありません。

斜視を発見するためのポイント

親や周りの人が観察して異常に気づくことが大切です。

そのためには、正常な様子を注意して観察しましょう。

観察のポイントは、両目の位置がどこにあるのか、角膜(黒目の部分)の大きさはどのくらいなのかを見ます。

見た目でわかる斜視のタイプ

斜視には次にあげるタイプがあります。

  • 恒常性斜視(こうじょうせいしゃし)・・・片側のみが、ずれてしまっているもの
  • 隔日性斜視(かくじつせいしゃし)・・・眼位のずれが時々、あるいは1日おきに起こるもの
  • そのほか・・・遠くや近くを見るときだけ斜視になるもの

斜視の種類と原因

斜視にはいろいろな種類があり、それによって原因も異なります。

乳児内斜視(にゅうじないしゃし)

原因は不明です。

生後6ヶ月以内に分かる、内向きの斜視のことを指します。

間欠性外斜視(かんけつせいがいしゃし)

原因のひとつに遺伝が考えられますが、そのほかの原因は不明です。

起きがけや疲れたときなどに現れる斜視

調節性内斜視(ちょうせつせいないしゃし)

中度の遠視があり、ものを見るときに強い調節が必要となることによって眼球が内向きになることで起こります。

廃用性斜視(はいようせいしゃし)

先天性白内障、眼底疾患などによって、正常な視覚が妨げられる状態が長く続き、黄斑部(おうはんぶ)※

の機能が使われなくなることで起こります。

※黄斑部・・・網膜を正面から見たほぼ真ん中部分にある直径1.5~2㎜程度の小さな部分で、少し黄色く見える

偽内斜視(ぎないしゃし)

神経に問題がある、眼筋に先天性または後天性の麻痺があるなどが考えられます。

また、目の病気のため視力が悪いことで斜視になることもあります。

乳幼児の場合には両方の目の間の鼻が出始める部分の皮膚の発達が足りず、目の内側の白目の部分を皮膚が覆い、目が内側に見えることがありますが、これは斜視とは異なります。

そのほかの原因

遺伝

遺伝が原因で両目に視力差があり、網膜像の大きさにも差がある場合、2つの目で立体的に見ることができず、左右の視線がずれることがあります。

出生時の状況

出生時に起こる低酸素や無酸素、分娩外傷などが原因で起こることがあります。

テレビやスマホによって斜視になる?

テレビやスマホを一定の距離で長時間見続けることは目の負担になります。

そのほかにも、視覚の発達に影響をおよぼします。

それらが直接斜視の原因になるわけではありませんが、目の機能は適切な視覚刺激を受け取ることで発達していきます。

一定の距離で変化のない刺激を見続けることは、視覚の発達に影響が出る可能性があるので注意が必要です。

子どもの斜視の治療は早めに!

乳幼児期は視覚の機能が発達する時期です。

そのため、斜視を早期発見して治療を行うことが大切だと言われています。

治療が遅れると弱視※となったり、距離感を把握することができなくなったりします。

※弱視・・・眼鏡やコンタクトレンズを使用しても視力がでない状態

日常で気をつけるべきこと

弱視を進行させない

弱視の場合、そのままでは症状が進行します。

よく見える方の目を1日数時間ほど遮蔽(しゃへい)※して弱視の目を強制的に使うようにすると良いでしょう。

ただし、よく見えない目で見ることで事故が起こる可能性もあります。遮蔽を行う際には家の中で保護者の人に付き添うようにしましょう。

※遮蔽…覆いをかけたりして光りを遮ること

異常があったら早めの受診を!

日頃から子どもの目がよく見えているのかどうかを注意して観察しましょう。

見えていないような仕草や目の異常に気づいたときには、早めに眼科を受診することをおすすめします。

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まとめ

斜視は子どもによく見られます。

早期に発見し、視覚機能が発達する乳幼児期に治療を開始することが大切です。

自分の言葉で表すことが難しい乳幼児は、異常の発見が遅れる可能性があるので、日頃から目の動きや見え方に注意して、気になることがあれば眼科を受診するようにしましょう。

斜視は子どもによくある?発見のポイントや治療、日常で気を付けること
ベビママほっと。
2020-03-23T12:08:58+00:00
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