オーストラリアでは3人に1人が香り付きの製品で健康被害

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板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

洗濯・掃除用品やパーソナルケア製品で頭痛や喘息に

研究グループの報告によると、オーストラリアでは3人に1人(33%)が、香り付きの洗濯・掃除用品やパーソナルケア製品、エアフレッシュナーなどで、呼吸困難や頭痛、めまい、吐き気、喘息などの健康被害に遭っていると分かりました。オーストラリアのメルボルン大学の研究者が、病気の予防/健康促進に関連する研究の専門誌プリベンティブ・メディシン・リポーツ誌で2016年11月14日に報告しました。

 

オーストラリア国民サンプル1098人で調査

研究グループは,以前に米国で調査を行い、34.7%の人が香り付き製品で健康被害を受けていることを報告していました。

今回は、世界的な調査会社(SSI)のオンラインアンケートからオーストラリア国民サンプル1098人を対象として、2016年6月に調査を行いました。

香り付き製品は芳香剤や脱臭剤、石けん、シャンプー、殺虫剤、洗濯/食器用洗剤、トイレットペーパー、ゴミ袋、香水、髭剃りローションなど多岐に渡りました。

調査の結果、33%が受けた健康被害には頭痛や喘息の他、めまいや気絶などの神経障害、咳や呼吸亢進などの呼吸障害、発疹や皮膚炎などの皮膚障害、思考/集中力低下などの認知機能障害、涙目や鼻づまりなどの粘膜症状、発熱やリンパ節の腫れなどの免疫系障害、吐き気や下痢などの胃腸障害、心拍亢進や筋肉/関節痛などが含まれていたと報告していまます。

 

共有スペースでは、香りに注意

さらに、7.7%が昨年中に職場で香り付き製品に接したことで具合が悪くなり、仕事を休んだりしていました。

16.7%が店や職場でエアフレッシュナーなどの香り付き製品の匂いがすると、直ぐにその場を立ち去りたくなると回答していました。

職場や医療施設、ホテル、飛行機の中などの、香りについては香り付きを好んだ人のおよそ2倍の人が香りは、無いほうが良いと答えています。

 

香り付き製品は有害な大気汚染物質を放出

また、以前の研究で、香り付き製品は有害な大気汚染物質を含むさまざまな化学物質を放出していることが判明しています。

製品のラベルや安全データシートに全ての成分を開示する義務はありません。

また、「香り」についての成分は国際的に全ての製品で、完全な開示をしなくても良いとされています。

調べた全ての製品が、「オーガニック」や「天然成分」と表示されたものでさえ、有害な大気汚染物質を放出していたと研究者は述べています。

回答者の73.7%がこのことを知らず、56.3%がもし知っていたらその製品を使わなくなっただろうと答えています。

今回の結果は、香り付き製品を使用しているさまざまな場所で重大な意味を持つと研究グループは伝えています。

 

日本でも香り付の製品が多くあり注意した方が良さそうです。

 

参考文献

http://newsroom.melbourne.edu/news/one-three-australians-report-health-problems-fragranced-consumer-products?_ga=1.134938865.1049499543.1488856092

 

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-03/mcog-rpa030617.php

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27896043

 

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2211335516301449

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板東浩