「サウナ風呂」が認知症予防に良さそう。フィンランドの男性2000人以上を対象とした20年以上の追跡調査

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板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

週に4回以上サウナ風呂に入る人は、週に1回しか入らない人に比べて、認知症やアルツハイマー病になるリスクが60%以上少ないことが分かりました。

東フィンランド大学の研究グループが、エイジ・アンド・エイジング誌で、2016年12月7日に報告しました。

 

サウナ風呂の効用

研究グループによると、これまでにも、サウナ風呂に頻繁に入る人は心臓病や血管病で死亡するリスクが低いことが分かっていました。今回は、さらに認知症になるリスクも減らすかが検証されています。

フィンランド人の健康な男性2315人について、サウナの使用頻度と認知症とアルツハイマー病との関連を調査しました。参加者の年齢は42~60歳でした。

参加者を、サウナの使用頻度で、週に1回、2~3回、4~7回の3つのグループに分け、平均20.7年間の追跡調査を行いました。この間に、認知症になったのは204人、アルツハイマー病になったのは123人となっていました。

 

 

アルツハイマー病のリスク6割以上減る

分析の結果、週4~7回サウナを使用している人は、1回だけの人と比べ、何らかの認知症となるリスクは66%低くなり、アルツハイマー病まで進展するリスクは65%低いという結果が出ました。

サウナの効用は、運動に相当する程度に心拍を増加させることと研究者は推測しています。

それは記憶に関しても有用と思われます。サウナ入浴中にリラックスした多幸感が得られることも影響していると見られます。

今回の結果は、いくつか制限はあります。例えば、男性を対象としており、女性については当てはまらないかもしれないところ。また、全くサウナ風呂に入らない人との比較ができていないため、どのくらいの頻度で入ると認知症に役立つのかが不明であり、さらに研究をする必要があります。

 

参考文献

Sauna bathing is inversely associated with dementia and Alzheimer’s disease in middle-aged Finnish men | Age and Ageing | Oxford Academic

Sauna bathing is inversely associated with dementia and Alzheimer’s disease in middle-aged Finnish men. – PubMed – NCBI

Frequent sauna use may reduce dementia risk in men – Medical News Today

Frequent sauna bathing protects men against dementia – News | UEF

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板東浩