気軽なセックスを好む青少年はセクハラの加害者/被害者になりやすい

  • LINEで送る
板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

言葉による性的嫌がらせは男子同士が最も多い

ノルウェーの青少年を対象とした研究によると、特定の相手に限らず気軽にセックスをする、あるいは、したい傾向がある青少年は、性別を問わずセクハラの加害者/被害者になりやすいようです。また、男子から女子へのセクハラより、むしろ男子から男子へのセクハラが最も多い結果でした。

ノルウェー科学技術大学の研究グループが、人間行動の専門誌エボリューション&ヒューマン・ビヘイビア誌で2017年1月7日に報告しました。

 

様々な関係性のセクハラを調査

研究グループは、関係の長さにかかわりなく、多様な性的関係を持つ権利を擁護しています。

そのうえで、セクハラの恐れを少なくするために、背後にある心理学的メカニズムを解明する必要があると考えています。

今回は、異性愛者の高校生1,300人以上(女子57%、平均年齢およそ18歳)にアンケートを行い、様々な関係性におけるセクハラ被害者と加害者について調べました。

セクハラは侮辱的で、望まない/攻撃的な行動を実際に伴うものと定義し、青少年がよく使うジョークと見なされるものは除きました。

 

セクハラは日常的に行われている

調査の結果、対象の男女のうち60%が昨年中にセクハラを受けたと回答しました。

また、女子の30%、男子の45%が1回以上セクハラを行ったと認めています。

回答を分析したところ、ポルノの影響や性差別主義など従来考えられているセクハラ要因よりも、交友、交際関係のある相手ではなくても気軽にセックスをする傾向が強い人ほど、加害者/被害者になる可能性が高いことがわかりました。

 

男子から男子へのセクハラが最多

また、セクハラというと男子から女子へのものと思われがちですが、男子から男子、例えば、相手をゲイだと言うなど、が最も多く、次いで男子から女子で、女子から女子が最も少ない結果でした。

特に異性間のセクハラは性的関心/誘惑が動機と思われます。

 

意図せずセクハラになってしまう場合も

気軽なセックスを好む人は当然ながら性的誘惑も多く、結果的にセクハラも増えるということも考えられますが、本研究ではこの仮説はまだ検証されていません。

また、被害者側にも原因があるとして責めるものでは決してないと研究グループは否定しています。

特に異性間のセクハラの調査で、被害よりも加害の報告が少なかった点に関し、青少年は性的な関心の示し方が未熟であるからのようです。

意図せず嫌がらせになってしまう場合も多いのではないかと研究グループは指摘しています。

この点において、学校での性教育による介入が効果的かもしれません。

よく考えられた脚本で生徒がロールプレイング(役割演技)をすることで、青少年の認識を高められる可能性が指摘されています。

 

交友、交際年数に関わらず、性的言動には注意したいところです。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

A preference for casual sex increases risk of harassment – Geminiresearchnews.com

 

http://www.ehbonline.org/article/S1090-5138(17)30001-6/abstract

関連記事

  • LINEで送る
板東浩