1日1回の投薬で、HIV感染予防対策に効果

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板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

ヒトからヒトへのHIV感染の拡大を緩めるために、感染リスクが高い人に、1日1回の投薬を行うという有望な方法があります。

9つのポイントに注目して、感染予防を確実にするできそうです。

米国・ブラウン大学の研究グループが、エイズ誌2017年2月号で報告しました。

 

9段階で感染予防

感染前に服薬する予防は、暴露前予防(PrEP)と呼ばれています。

この暴露前予防を9段階に分けると、次の通りです。

(1)HIV感染のリスクが最も高い人を特定する

(2)リスクの高い人の、HIV感染のリスク認識を高める

(3)暴露前予防の認識を高める

(4)暴露前予防へのアクセスを容易にする

(5)暴露前予防ケアにリンクする

(6)暴露前予防の処方

(7)暴露前予防の開始

(8)暴露前予防の遵守

(9)暴露前予防を継続させる

研究グループは、暴露前予防を連続するこの9段階にわけ、HIVに感染していない状態をうまく保つように工夫していきます。

研究グループは、「暴露前予防ケアを視覚化することは有効です。長期間のケアでは、患者がドロップアウトしてしまいます。我々はHIV感染のリスクの高い人を特定し、支援する方法について、そのフレームワークを提供しています」と述べています。

 

日常的な検査やカウンセリングも重要

暴露前予防のプログラムは、薬を飲み続けているかなどのチェックが難しいと分かっていました。さらに、暴露前予防を継続して取り組めるのは、6カ月で約60%にとどまると分かっていました。

研究グループによると、この中でも「暴露前予防に適すると思われる患者を特定する段階」と「HIV感染のリスクを本人が理解していると確認すること」が特に重要と説明しています。

暴露前予防に加えて、日常的なHIV検査やその他の性感染症の検査を受ける、カウンセリングを受ける、なども重要な要素になります。

経済的な理由で、健康保険への加入を断念する人への対策も大切になるようです。

 

HIV感染は日本でも問題になっており、同様な対策は有効なのでしょう。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Researchers propose a new way to assess medication-based HIV prevention | News from Brown

 

Researchers propose a new way to assess medication-based HIV prevention | EurekAlert! Science News

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板東浩