うつ病の原因に分子レベルで迫る、ある種のたんぱく質が関わる?

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板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

うつ病の原因として、ある種のたんぱく質が関与していることが新たに発見されたようです。

 

うつ病が認知障害につながってくる

ミラノ大学を含む研究グループが、米国化学会の発行するACSケミカルニューロサイエンス誌2017年2月号で報告しました。

世界保健機関(WHO)の報告によると、世界では3億5000万人の人がうつ病にかかっていると推定されます。

今回の報告によると、うつ病になると、悲壮感や疲労感が高まり、モチベーションが欠如するほか、情報処理や問題解決ができなくなるという問題が起こってきます。

うつ病の特徴の一つは認知障害で、集中力の欠如や細かな事柄が覚えられない、意思決定ができないといったことが起こってきます。

その他の症状が消失しても続くことがあり、仕事や学習に障害が生じてしまいます。

研究グループは、ネズミのモデルを使い、うつ病になると思考回路にどのように影響が及ぶかを分子レベルで検証しています。

 

うつ病では、ある種のたんぱく質が低下

研究グループは、ある種のたんぱく質が、うつ病のネズミよりも、正常なネズミの方が多く発現することを突き止めました。最近の他研究では、「オリゴフレニン1」と「Bmal1」を含むたんぱく質が、認知処理のプロセスに関与していると分かっています。

研究グループは、うつ病やストレス関連の障害の治療のためにさらに研究を継続していくようです。

 

より効果的なうつ病の治療につながるか注目されます。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

How depression can muddle thinking – American Chemical Society

 

How depression can muddle thinking | EurekAlert! Science News

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板東浩