電子たばこの蒸気は、発がん性のベンゼンを含む

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板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

高出力のデバイスに注意

電子たばこの蒸気には、器具の出力が高い場合に、発がん性物質の「ベンゼン」が相当量含まれていることが分かりました。それでも、旧来のタバコに比べれば50分の1から100分の1程度でした。

米国ポートランド州立大学の研究グループが、PLOS ONE誌で2017年3月8日に報告しました。

 

大気中のレベルの数千倍のベンゼンを検出

研究グループの報告によると、ベンゼンはガソリンの成分で、「白血病」や「骨髄機能不全」などを初めとする多くの病気の原因物質だと伝えています。ベンゼンは都市の大気中に含まれています。工場の排ガスや自動車の排ガス、タンクからの燃料漏れで完全燃焼していないガソリンが原因です。米国では環境大気中の単独の物質としては発がん性が最も大きなものとされています。

電子たばこの蒸気に含まれるベンゼンの量は器具の出力によって決まるようです。電子たばこの液体中に安息香酸や「ベンズアルデヒド」が含まれていれば、ベンゼンのレベルは大気中の数千倍の濃度になります。

 

高出力の利用は注意

電子たばこメーカーは、「そんな高出力で使用する人はいない」と主張するかも知れませんが、少なくとも1つの器具では推奨される範囲で相当量のベンゼンが検出されています。また、200ワットを越える出力が出る器具もあるのも事実です。

研究グループは、電子タバコを利用している人に、高出力では使用しないようにと注意を促しているようです。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Cancer-causing benzene found in e-cigarette vapors operated at high power | EurekAlert! Science News

 

Portland State University | News

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板東浩