「扁桃摘出」は子供の喉の問題に有効?感染症では「短期的な効果」、一方で睡眠時無呼吸症には「良好」

  • LINEで送る
板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

扁桃腺を切除する「扁桃摘出」は、喉の扁桃炎を繰り返したり、睡眠時無呼吸症があったりする場合に、子供でも行われることがあります。

その効果について、感染症については短期的にとどまる一方で、睡眠時無呼吸症には良好であるという分析結果が出ています。

米国ヴァンダービルト大学医療センターの研究グループが、ペディアトリクス誌オンライン版で2017年2月1日に発表しました。

 

扁桃摘出の効果とは?

研究グループは、過去1~3年の間に3回以上の感染症を起こした子供についての研究7つを分析しています。

まず、喉の痛みや感染症、生活の質について調べた研究からは、術後1年間の喉の感染症、感染症による学校の欠席、喉の痛みや感染症による医療施設の受診が減ると分かりました。

手術を受けた子供では、1年間のそうした問題は平均1.74回起きていたのに対して、手術を受けていなかった子供では2.93回となっていました。

しかし、その効果は年を経るとともに小さくなり、長期的な効果は限定的であることも分かりました。

生活の質については、手術を受けても受けなくても著しい違いはありませんでした。

 

閉塞性睡眠時無呼吸症には良好

閉塞性睡眠時無呼吸に関する研究からは、手術を受けた子供は受けない子供と比べて、良好な睡眠を得られるという結果が出ていました。

手術には出血をはじめリスクもあります。手術のメリットとデメリット、生活や学校の都合なども考慮し、医師と相談しながら個別に手術の判断をすると良いのでしょう。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Research Looks at How Tonsillectomy Impacts Throat Infections and Sleep Apnea in Children

 

Tonsillectomy Versus Watchful Waiting for Recurrent Throat Infection: A Systematic Review | Review Articles | Pediatrics

関連記事

  • LINEで送る
板東浩