15~19歳でがん診断を受けた人は、心臓病での死亡リスクが4.2倍高い

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板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

「がん」と診断を受けた15歳~39歳の心臓病による死亡リスクを調査した結果、15歳~19歳でがんと診断された人は、同年代の健康な人に比べて心臓病での死亡リスクが4.2倍高いと分かりました。

イギリスのバーミンガム大学の研究グループが、サーキュレーション誌で2016年11月7日に報告しました。

 

がんの診断年齢と心疾患による死亡リスク

がんと診断され、抗がん剤による治療を受けた人は、心臓の筋肉が弱くなるなどの健康リスクがあります。

研究グループは、「若者のがん生存者研究」(TYACSS)に登録されている、がんと診断を受けた15歳~39歳の20万人以上のデータを調査しました。

調査の結果、登録されている死亡者の6%が心臓病によるものでした。

また、15歳~19歳でがんの診断を受けた人は、同性・年齢の健常人と比べて

心臓病で死亡するリスクは4.2倍高いと分かりました。

また、35歳~39歳では、1.2倍高いという結果でした。

 

若い年齢でがん治療を受けると、心臓に大きな負担がかかる

研究グループの調査では、それぞれのがんの中で診断年齢による死亡率の差が見られており、悪性リンパ種の一種「ホジキンリンパ腫」という病気を15歳~19歳で診断を受けた人の6.9%が55歳までに心臓病で死亡していると分かりました。

また、35歳~39歳で診断を受けた人の場合は2%という結果でした。

さらに、ホジキンリンパ腫と診断された60歳以上の人は、がんではない人に比べて心臓病による死亡率が約28%高いと分かりました。

研究グループは、若い年齢でがんと診断されると抗がん剤治療などで、心臓や血管に大きな負担がかかっている可能性があると報告しています。

 

がん患者の負担を軽減する治療法を期待したいところです。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Cardiac Mortality Among 200 000 Five-Year Survivors of Cancer Diagnosed at 15 to 39 Years of AgeClinical Perspective | Circulation

 

Cardiac Mortality Among 200 000 Five-Year Survivors of Cancer Diagnosed at 15 to 39 Years of Age: The Teenage and Young Adult Cancer Survivor Study. – PubMed – NCBI

 

Cancer: Age of diagnosis may influence heart disease death risk – Medical News Today

 

Age at cancer diagnosis may affect the risk of death from heart disease | American Heart Association

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板東浩