心拍数で犯罪を犯すリスクが分かる? 青年期の心拍数・血圧と精神障害の関係

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板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

スウェーデンの研究グループによると、若いときの安静時心拍数が高かったり、あるいは低かったりすると将来、「強迫性障害」「統合失調症」「不安障害」や、「薬物依存」「暴力的な犯罪」を犯すリスクが高くなるという研究があります。

スウェーデンのカロリンスカ研究所の研究グループが、ジャマ・ネットワーク誌2016年10月号で報告しました。

 

スウェーデン人男性について研究

研究グループは心臓の自律神経活動の違いと精神疾患の関係について調べ、心臓の自律神経活動の異常が、その後の精神疾患の発症と関連があるかについて研究しました。

研究グループは、スウェーデンの平均年齢18.3歳、男性を対象に1969年~2010年までの100万人分のデータを基に、安静時心拍数と血圧を測定した研究結果をメタ解析(複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること)を行いました。

 

安静時心拍数・血圧は精神障害の発症と関連する

研究の結果、1分間に82以上の安静時心拍数が高い人は、1分間に62以下の人に比べ、強迫性障害のリスクが69%、統合失調症のリスクが21%、不安障害のリスクが18%高くなる可能性があると分かりました。

血圧についても、安静時心拍数と同じように高いとリスクにつながるという結果です。

一方で、安静時心拍数が低く、血圧が低い人は薬物依存と暴力的犯罪のリスクが高くなる可能性がありました。

 

他の研究を含めた研究を行う必要がある

研究グループによると、今回の調査は男性のみの結果が報告されましたが、他の縦断研究、詳細な測定項目による研究、自律神経機能なども含めた詳細な研究調査の必要あるようです。

今後の研究結果により、心拍数、血圧と精神障害の関係性がより明らかになりそうです。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Resting Heart Rate and Blood Pressure and Subsequent Mental Disorders | Psychiatry | JAMA Psychiatry | The JAMA Network

 

Association of Resting Heart Rate and Blood Pressure in Late Adolescence With Subsequent Mental Disorders: A Longitudinal Population Study of More … – PubMed – NCBI

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板東浩