遅発性喘息は心臓病、脳卒中のリスクを増やす可能性

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板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

遅発性喘息を持つ人は心血管の病気リスクが57%高い

喘息(ぜんそく)には幾つかの異なるタイプがあります。

研究グループはその中で、成人になって発症し、子供の喘息よりも重症になる傾向があり、薬で症状を抑えにくい「遅発性喘息」に注目。心臓病の発症や脳卒中になるリスクを高くする可能性があると突き止めました。

米国ウィスコンシン大学のマシュー・タッターソル氏らが、ジャーナル・オブ・アメリカン・ハート・アソシエーション誌で2016年8月24日に発表しました。

1269人を対象に調査

研究グループは遅発性喘息を持つ人がその後心臓病や脳卒中になる可能性を調査しました。

報告によると14年以上「心血管疾患」がない平均年齡47歳の成人1269人を調査しました。

対象者は18歳以上に発症した場合の喘息を遅発性喘息と定義しています。

試験開始時に166人が喘息と診断されており、喘息を診断された年齢は平均39.5歳となっていました。比較対照となる早期発症した人は55人で、喘息を診断された年齢は平均8.9歳でした。

研究期間中、「心臓発作」「脳卒中」「心不全」「狭心症」「心臓血行再建術」「心血管死」などの心血管の病気の発生状況を調べ、「喫煙」「高血圧」「糖尿病」「過体重」のような心血管疾患の危険因子の有無も調べました。

女性の割合が高く、肥満傾向

研究グループの報告によると調査結果は遅発性喘息を持つ人は喘息を持っていない人より心血管系の病気リスクが57%高い可能性があると分かりました。

また、遅発性喘息を持つ人の女性の割合が67%と高く肥満指数も高いと分かりました。

結果として年齡、性別、心血管疾患の危険因子を踏まえても、遅発性喘息は心血管疾患のリスクを増やす影響が確認されたと報告しています。

参考文献

Late-Onset Asthma Linked to Increased Heart Disease, Stroke Risk

www.med.wisc.edu

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板東浩