母乳で育てた子供は喘息のリスクが減る?呼吸器の症状が27%減少

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板東浩

監修

1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

英国の研究グループの報告によると喘息(ぜんそく)のリスクと関連する「17q21遺伝子変異体」を持つ子供368人について、呼吸器の症状と母乳による育児との関連性を調査しました。

その結果、母乳による授乳をしていた期間では、呼吸器症状発症のリスクが27%低いことが分かりました。

赤ちゃんの喘息と遺伝

スイスのバーゼル大学の研究グループが、英国で開催されたヨーロッパ呼吸器学会国際会議2016において報告しました。

報告によると喘息の症状は、子供も大人も同じ症状で、呼吸するときに「ぜいぜいひゅーひゅー」と音がしたり、咳や、呼吸困難、胸が締め付けられたりするように感じるなどがあります。しかし、子供の気道は小さいので、症状は大人よりも深刻です。

現在、喘息の原因はまだ分かっていませんが、環境や遺伝の影響が考えられています。以前の研究で染色体の17q21にある遺伝子変異体が子供の喘息のリスクと関連があることが分かっています。こうした変異体を持つ子どもは、環境が引き金となり、喘息の症状が現れるようです。

母乳で症状が減る

研究グループの報告によると17q21遺伝子変異体を持つ子供たち368人のデータと、生後1年間の授乳の状況について調べたところ、母乳を与えた週では、呼吸器症状の発症リスクが27%減少していました。

赤ちゃんと喘息との関係を考える上で参考にできそうです。

参考文献 

Asthma gene’s effect on respiratory symptoms in infancy depends on breastfeeding status

http://www.europeanlung.org/en/news-and-events/media-centre/press-releases/asthma-gene%E2%80%99s-effect-on-respiratory-symptoms-in-infancy-depends-on-breastfeeding-status

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板東浩