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住環境がうつ病を防ぐ、「午後に鳥の数が多いこと」「住居の周囲に緑(草木)が多いこと」が重要

住環境がうつ病を防ぐ、「午後に鳥の数が多いこと」「住居の周囲に緑(草木)が多いこと」が重要様々な背景の270人で精神衛生上の健康について調べた研究の結果、都会でも郊外でも、午後に鳥の数が多く、住居の周囲に緑(草木)が多いと、うつ病/不安感やストレスが低いと分かりました。

草木や鳥を目にする機会の多い住環境が精神衛生上、メリットになりそうです。

英国エクセター大学を含む研究グループが、米国生物科学学会(AIBS)の機関誌バイオサイエンス誌で2017年1月13日に報告しました。

うつ病、不安やストレスなどを調査

都会に住む人にとって自然に触れることはなかなかありませんが、心が安らぐのは想像に難くありません。

しかし、精神衛生上、実際にどれほどのメリットをもたらしているのか、どのような要素が大切なのかは良くわかっていません。

研究グループは、英国南部の都市圏に住む約1000人にインターネットを介してライフスタイルに関するアンケートに答えてもらいました。

対象となったのは、住環境の草木や鳥に関する情報があった約270人のデータです。

調査においては、年齢と性別や収入、運動量などの社会人口統計学データに加えて、うつ病や不安感・ストレス検査の質問票にも答えてもらいました。

その上で、回答者の郵便番号を基に近隣の緑の多さも判定しています。さらに、鳥が最も活動的な朝と、人間が最も活動する(鳥を目にする機会が多い)と思われる午後の鳥の多さと種類を調査しました。

カラスを含め鳥の種類は関連せず

分析の結果、「住居の周囲に緑(草木)が多いこと」「午後に見られる鳥の数が多いこと」の2つの要素が、うつ病、不安感やストレスが少ないことと関連していると分かりました。

カラスも含めて様々な種類の鳥が見られましたが、鳥の種類と精神衛生上の問題との間には関連性は見られませんでした。

草木と鳥の良い影響は、近隣の貧困度や収入など様々な社会人口統計的要素にかかわりなく成り立っていました。

外出が少ないと症状悪化

さらに、調査を行った週に外に出ることが普段よりも少なかった人は、うつ症状と不安感の悪化が見られました。

住居の周囲に鳥や草木が多いことは、予防医療の上で重要であると研究グループは述べています。

普段も外に出ていくことに意味がありそうです。

参考文献

http://www.exeter.ac.uk/news/research/title_571299_en.html

https://academic.oup.com/bioscience/article/67/2/147/2900179/Doses-of-Neighborhood-Nature-The-Benefits-for

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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