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早産で母親の心血管疾患リスクが高くなるさらなる証拠

早産で母親の心血管疾患リスクが高くなるさらなる証拠

最初の妊娠で早産だと40%高くなり、再度の早産でさらに高く

米国「看護師健康調査2」のデータを分析した研究の結果、最初の妊娠で早産だと心血管疾患リスクが40%高くなり、その後にまた早産があるとさらに高くなると分かりました。米国ハーバード大学T・H・チャン公衆衛生大学院を含む研究グループが、米国心臓協会(AHA)の機関誌サーキュレーション誌2017年2月7日号で報告しました。

既存の危険因子を考慮して分析

以前の研究で、早産は母親が後に心血管疾患を発症するリスクを高めることが証明されています。しかし妊娠前のライフスタイルや既存の心血管疾患危険因子による影響は不明でした。

研究グループの報告によると、米国の大規模疫学研究である「看護師健康調査2」のデータを用いて、出産経験のある女性7万人以上を対象に、母親の年齢、人種、学歴、妊娠前のライフスタイル、心血管疾患危険因子などについて調整して、早産(37週未満)と心血管疾患との関連性を調べました。

32週未満の早産はさらにリスク増加

その結果、最初の妊娠で早産だった女性は満期産だった女性に比べて、心血管疾患の発症リスクが40%高くなったと分かりました。

早産を32週未満と32~37週未満に分けると、32~37週未満の女性は心血管疾患リスクの増加が22%でしたが、32週未満の女性では2倍高かったと伝えています。

32週未満の女性の高リスクは、妊娠高血圧症を伴わなかった女性でもやはり2倍でした。

2回以上の妊娠があった女性で、最初の妊娠とその後1回以上の妊娠が早産だった女性は、全て満期産だった女性と比べて心血管疾患リスクが65%高くなりました。

これらの早産と心血管疾患リスクとの関連性において、出産後の高血圧症、糖尿病や過体重など従来の心血管疾患危険因子の関与はごくわずか(13~14.5%)でした。

この関連性の原因に関してさらなる研究が必要と研究グループは伝えています。

今回の研究結果は母親の疾患予防のために有益と思われます。

参考文献

Preterm Delivery and Maternal Cardiovascular Disease in Young and Middle-Aged Adult WomenClinical Perspective | Circulation

Vitamin A deficiency may cause Alzheimer's to begin in the womb - Medical News Today

Preterm Delivery and Maternal Cardiovascular Disease in Young and Middle-Aged Adult Women. - PubMed - NCBI

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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