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勃起不全の治療に新しいデバイスに?形状記憶合金を活用、米国の研究報告

勃起不全の治療に新しいデバイスに?形状記憶合金を活用、米国の研究報告

勃起機能を失った人には薬を利用した治療法や装具を使った治療法がありますが、なかなか誰にでも最適な治療というのはないようです。

そうした中で、今回、「形状記憶合金」を使うという、新しい器具が試みられており、有望な結果が出ています。

5年~10年ほどの間で新しい器具として登場するかもしれません。

薬のほかの方法には課題

従来の報告によると、勃起不全は珍しいものではなく、40歳から70歳の男性の40%に勃起不全があります。このうち40%の人は勃起改善薬にも反応しません。

さらに、薬以外にも、勃起機能改善のための方法があります。

一つは風船のような仕組みで勃起をサポートする体に埋め込む形の器具です。使用者にとっては体に負担となり、合併症を起こす場合もあります。柔軟性のある挿入器具を使う方法もあります。価格が安く、付けるのも簡単ですが、この方法にも課題はあります。勃起状態が続きすぎるほか、使用中に変形し、周辺の組織を圧迫する可能性があるためです。

熱でやわらかさが変化

研究グループが開発中の新しい器具は、「ニチノール」と呼ばれる形状記憶合金を使ったものです。

器具の外側がこの形状記憶合金でできています。ニチノールは既に末梢血管の手術で使用されています。

この形状記憶合金は熱で変化する特徴があります。人の体温程度の温度では柔軟な形状をしているのですが、熱を加えると膨張して大きくなります。体温程度に冷やすとまた柔軟な形状になります。 

研究グループによると、今後5年~10年の間で実用化される可能性もあるようです。

参考文献

http://news.wisc.edu/heat-activated-penile-implant-might-restore-sexual-function-in-men-with-ed/

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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