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精子の質の向上に運動は効果的か? 精子の質を調査

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精子の質の向上に運動は効果的か? 精子の質を調査

海外では3組に1組の夫婦が不妊に悩んでいるといわれています。

その原因は精子にある可能性もあるようです。

精子の質次第では、流産・死産・または生まれてきた子供の「小児がん」などのリスクがでる可能性もでてきます。

精子の質を高めるために運動が効果的という研究もありますが、これがかえって精子の質を下げるとの研究報告もあり、さまざまな研究報告が上がっています。

4つの運動パターンで比較

今回、イランのウルミエ大学の研究グループが、精子の質について研究を行いました。

研究グループの報告によると、効果が見込めるが、その効果は短期的であることを、リプロダクション誌2016年12月号で報告しました。

研究グループは、25歳から40歳の261人の健康な男性を対象として4週間の追跡調査を行いその結果を比較しました。

調査方法は日頃から運動をしていない人を選び、中程度から激しい程度の運動をするグループ(週に3日間~4日間ランニングなどを25分から30分)、激しい運動を連続的するグループ(週に3日間~4日間ランニングなどを50分から1時間)、間隔をあけ激しい運動するグループ(1分間の全力疾走で走り、次に1分間の休憩をする。これを10回から15回繰り返す)、運動をしないグループの4つのグループに分けました。

中程度の運動が最も効果的だが、効果は短期的

調査の結果、すべての運動を行ったグループは、運動しなかったグループより、精子の質が向上したと報告しています。最も良かったのが中程度から激しい程度の運動をするグループでした。運動を行わなかったグループと比較して、精子量が8.3%高くなるほか、精子運動性が12.4%、精子の形態が17.1%、精子濃度が14.1%、精子細胞数が21.8%高い結果が得られました

効果は継続しない

研究グループの報告によると、精子の質は向上したが、今回の結果は短期間の効果だと分かりました。

調査対象者は運動をやめて1週間後には「精子数」「形」「濃度」は基の状態に戻り、精子の運動性も30日後には元の数値に戻ったと伝えています。

男性に原因のある不妊の問題は複雑で、生活習慣を変えるだけではその解決は困難なようです。

参考文献

http://www.bioscientifica.com/news/press/just-six-months-of-frequent-exercise-improves-men-s-sperm-quality/

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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