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ナッツの健康効果、心臓病や脳卒中などに効果あり

ナッツの健康効果、心臓病や脳卒中などに効果あり

ナッツは繊維成分が豊富で、飽和脂肪が少なく、抗酸化作用の高い食品として知られています。今回の研究で、ナッツの健康への効果は、私たちが考えている以上にあるかもしれないと分かってきました。

82万人分のデータを解析

英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンとノルウェーのノルウェー科学技術大学の研究グループが、BMCメディスン誌2016年12月号で報告したものです。

研究グループは、世界中から29の文献を集め、メタ解析を行いました。約82万人のデータを解析、この中には1万2300人以上の冠状動脈の病気、 9200人の脳卒中、1万8600人のCVD(心臓血管系の病気)、1万8400人のがんに関するデータが含まれていました。

研究グループは、ナッツの摂取と、呼吸器系の病気、糖尿病、神経系の病気、感染症、腎臓病による死亡率との関係を調べました。

1日1杯のナッツで死亡率が22%低下

その結果、1日に手に1杯程度のナッツ(20グラム)を取ることで、死亡率が22%下がると分かりました。

具体的な病気のリスクとして、冠動脈系の心臓病のリスクは30%、心臓血管系の病気のリスクは21%、がんのリスクは15%下がることが分かりました。さらに糖尿病は40%、感染症のリスクは75%も低下しました。

さらに、ピーナッツのほか、木になるナッツは冠状動脈による心臓病と心臓血管系の病気のリスクを減らしますが、脳卒中のリスクが減るのはピーナッツだけでした。木になるナッツは、がんのリスク低下と関連がありました。

また、ナッツを食べる量をこれ以上増やしても、リスク低下にはつながらないことも分かりました。

繊維、マグネシウム、多価不飽和脂肪などに効果

ナッツは繊維成分・マグネシウム・多価不飽和脂肪が多く含まれ、これらは心臓血管系の病気のリスクやコレステロールレベルを下げる働きがあります。

また、抗酸化物も多く、さらに一杯のクルミは、フルーツと野菜を組み合わせた食事より抗酸化作用があります。ミックスナッツはメタボリック症候群の人の炎症を抑えたり、インスリン耐性を改善させたりする効果があります。

参考文献

http://www3.imperial.ac.uk/newsandeventspggrp/imperialcollege/newssummary/news_2-12-2016-16-19-37

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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