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短期的なダイエットには低脂肪食より低炭水化物食の方がやや効果的

短期的なダイエットには低脂肪食より低炭水化物食の方がやや効果的

低炭水化物食は短期的に血圧、血糖、コレステロールに悪影響を及ぼすことなく、低脂肪食より若干多く減量できる可能性があると分かりました。

しかし、長期的なデータは非常に少ないため注意を要するそうです。

米国メイヨー・クリニックの研究グループが、米国オステオパシー協会(AOA)が発行するジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・オステオパシー・アソシエーション誌で2016年12月1日に報告しました。

 

炭水化物の制限に大きなバラツキ

研究グループは、2005~16年に発表された研究から、低炭水化物ダイエットの効果と安全性を調べた比較試験とメタ解析、系統的レビューのデータを分析しました。

その結果、低炭水化物食は他のダイエットに比べて、血圧、血糖、コレステロールに対する悪影響なしに減量に効果があるようです。

低炭水化物食の減量効果を調べた比較試験41件の分析では、低脂肪食に比べて約1~4 kg減量につながりました。

しかし、6カ月後以降の減量効果は、低炭水化物食と低脂肪食で同様になるようです。                          

また、炭水化物の制限には大きなバラツキがあり、1日のカロリーに占める割合は4~46%の範囲になります。

 

食肉加工食品はなるべく控える

しかし、低炭水化物食は大きく喧伝されている割には文献が非常に少なく、特に長期的な安全性と効果に関するデータはごくわずかであることに注意する必要があると研究グループは述べています。

また、炭水化物を減らすと肉の量が増える傾向があり、がんを含む他の病気リスクの増加につながります。

また、大部分の研究は低脂肪食のたんぱく質と脂肪の質を報告していなかったため、肉類の過度の摂取が及ぼす影響に関しては不明ですが、どのようなダイエットでも、ハムやベーコンなどの食肉加工食品はなるべく控えるように助言しています。

 

情報は不足しているが糖尿病予防には有効

研究に使用した文献には、減った体重が脂肪なのか筋肉なのか水分なのかといった情報がありませんでした。

また、多くの研究が食べたものを思い出してもらう方法を取っていたためにバイアスの懸念がある点など、様々な制限があります。

血糖値の低減や糖尿病予防を目指す人には、低炭水化物食は有効と思われると研究グループは述べています。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Low-carb diets slightly more effective than low-fat, JAOA research finds – The DO

 

Are Low-Carbohydrate Diets Safe and Effective? - PubMed - NCBI

 

Are Low-Carbohydrate Diets Safe and Effective? | The Journal of the American Osteopathic Association

 

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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