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ブロッコリーが健康に良い理由。抗がん作用の原理が明らかに

ブロッコリーが健康に良い理由。抗がん作用の原理が明らかに

ブロッコリーに含まれる「サルフォラファン」という化合物には、前立腺がんを予防する効果があると知られています。その要因は、サルフォラファンが「長鎖ノンコーディング」(lncRNA)へ及ぼす影響にあるそうです。

米国・オレゴン州立大学の研究グループが、ジャーナル・オブ・ニュートリショナル・バイオケミストリ誌2017年3月号で報告しました。

 

lncRNAとがんの関係

多くの化学療法は、がん細胞だけでなく健康な細胞にも影響があり、副作用を伴います。

最近の研究により、lncRNAが細胞の成長に影響を及ぼしていることがわかってきました。lncRNAの調整に異常をきたすと、がんなどの病気の原因となるようです。

これを応用し、lncRNAをコントロールすることで、がんの発生や増殖を防いだり、遅らせたりすることが可能になります。

 

前立腺がんの発症が劇的に減少

前立腺がんでは、「LINC01116」というlncRNAが異常に増えます。

研究グループは、このLINC01116を、ブロッコリーに含まれるサルフォラファンを使った治療で減らせることを確認しました。

また、LINC01116を破壊することで、前立腺がんがコロニーを形成する能力が4分の1に低下していました。

食生活がlncRNAの発現に与える影響は、これまであまり知られていませんでした。この研究結果は、今後のがん予防・検出・治療に新たな光をもたらしそうです。

 

編集部註:ノンコーディングRNA

ノンコーディングRNAはたんぱく質に翻訳されずに機能するRNAの総称。

核内の20塩基程度のもから100 kbもあるものもあり、そのマイクロRNAは、生物の発生、分化、代謝、ウイルス耐性、発がんなどのさまざまな機能がある可能性がわかってきています。

 

参考文献

Dietary anti-cancer compound may work by influence on cellular genetics | News and Research Communications | Oregon State University

Dietary anti-cancer compound may work by influence on cellular genetics | EurekAlert! Science News

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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