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妊婦の早産が問題。現行の予測検査はどうか?

妊婦の早産が問題。現行の予測検査はどうか?

現行の一般的な早産検査は、初産婦の自然早産の場合ほとんど予測効果がなく、検査には適さないようです。

米国テキサス大学サウスウェスタン医学センターを含む研究グループが、有力医学誌JAMA誌で2017年2月20日に報告しました。

 

早産予測の現状

自然早産は乳児死亡の主要因ですが、初産婦の場合、過去の妊娠結果に基づく早産予測ができません。

一般的な早産予測検査として、「子宮頸管長測定」および「胎児性フィブロネクチン測定」が広く行われています。

「子宮頸管」は分娩時に通常より短くなるため、妊娠早期に短くなると早産の兆候となる可能性が過去の研究で示されています。

また、「羊膜嚢」を子宮に固定している糊のようなたんぱく質「胎児性フィブロネクチン」も、妊娠早期に膣内に見られると早産の兆候と考えられることが過去の研究で示されています。

 

妊娠中の検査結果と早産の関連性を評価

研究グループは、米国内8カ所の研究センターで、単胎妊娠の初産婦9,410人を対象に、超音波による子宮頸管長測定(16~22週、22~31週の2回)および胎児性フィブロネクチン測定(6~14週、16~22週、22~30週の3回)の結果と、早産との関連性を調べました。

本研究は、初産婦の早産などの予防を目的とした、米国立衛生研究所(NIH)主導の大規模研究の一環として行われました。

 

自然早産予測には不十分

子宮頸管長測定の結果、1回目の検査で短かった(25 mm未満)のは自然早産の439人中35人(8%)で、2回目では早産403人中94人(23.3%)でした。

また、胎児性フィブロネクチン測定では、2回目の検査で子宮内レベルが高かった(50 ng/mL以上)のは早産410人中30人(7.3%)で、3回目では早産384人中31人(8.1%)でした。

研究グループは、これら2つの検査について、単体または組み合わせた場合でも、初産婦の自然早産をスクリーニングする検査としては不十分と結論づけています。

 

新しい早産検査の方法が生まれることを期待しましょう。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

https://www.nichd.nih.gov/news/releases/Pages/031417-short-cervix.aspx

 

Common tests for preterm birth not useful for routine screening of first-time pregnancies | EurekAlert! Science News

 

Predictive Accuracy of Serial Transvaginal Cervical Lengths and Quantitative Vaginal Fetal Fibronectin Levels for Spontaneous Preterm Birth Among N... - PubMed - NCBI

 

Accuracy of Spontaneous Preterm Birth Markers Among Nulliparous Women | Neonatology | JAMA | The JAMA Network

 

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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