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貧困地域の高齢者のうつ病、近所の暴力事件からの影響が重要に、特に殺人事件の発生率は問題、米国の研究報告

貧困地域の高齢者のうつ病、近所の暴力事件からの影響が重要に、特に殺人事件の発生率は問題、米国の研究報告

貧困地域に住む高齢者とうつ病との関係を調べたところ、暴力事件の影響が大きいと分かりました。

特に殺人事件の発生率は問題となるようです。

米国ミネソタ大学を含む研究グループが、地理と健康との関連性を扱う公衆衛生専門誌ヘルス・アンド・プレイス誌2017年1月号で報告しました。

 

居住地域のけがの発生、緑地なども調べる

貧困とうつ病との関連性は、過去の研究で明らかにされてきました。

今回、研究グループは、貧困地域に在住する高齢者を対象として、どの要素が最もうつ病に関連するかを調べました。

研究グループが対象としたのは、全米で最も人口密度の高いニューヨーク市に住む高齢者(65~75歳、約3500人)。居住地域の環境と精神衛生との関連性を調べた研究のデータを使いました。

居住地域の環境については、「殺人事件が多い」「安全の理解の低さ」「歩行者/自転車のけがの発生」「緑地」「地域的なつながり」「歩きやすさ」などの要素を調べました。

研究データは61%が女性で47%が非ヒスパニック系白人、回答者の60%が収入4万ドル未満でした。

 

近所の暴力が精神衛生に影響

多くの要素について調べましたが、都市の貧困地域で高齢者のうつ病に大きく寄与した要素は近隣の暴力だけでした。

高い殺人発生率は、貧困のうつ病への影響のうち約3割を占めていました。
研究グループによると、暴力の対策により、地域の精神面の改善を測れると想定します。

 

うつ病への対策の中で重要度を高めるのかもしれません。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Poverty and high neighborhood murder rates increase depression in older adults

 

Poverty and high neighborhood murder rates increase depression in older adults | EurekAlert! Science News

 

Pathways from neighborhood poverty to depression among older adults. - PubMed - NCBI

 

Pathways from neighborhood poverty to depression among older adults

 

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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