読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

味覚遺伝子は少なくても必須の栄養を見つけるミツバチ、汚れた水をあえて飲むことも

味覚遺伝子は少なくても必須の栄養を見つけるミツバチ、汚れた水をあえて飲むことも

ミツバチは、自体の群れ全体でどのミネラルが不足しているのかを知る可能性があるようです。

少ない味覚遺伝子を使いながら、季節に合わせて必要な栄養素を積極的に探しています。

米国タフツ大学の研究グループが、エコロジー・エントモロジー誌で2016年12月に発表しました。

 

不足しているミネラルを補う動き

今回の報告によると、ミツバチは、花の蜜を集めるときに、単純に蜜を集めているわけではないと分かっています。必須のミネラルを得るために、食べ物の好みを切り替えているのです。その際、ミツバチが自体の群れでどの栄養素が不足し、必要なのかを察知できるとされてきましたが、その背景が分かりませんでした。

具体的に、ミツバチには興味深い行動が確認されているようです。秋になって花から得られる資源が不足してきたときに起こります。ミツバチは通常花粉から摂取できるカルシウム、マグネシウム、カリウムといった栄養素が足りなくなると、そうした化合物を豊富に含む「汚れた水」をあさるようになるのです。

一方で、花や花粉が豊富にある夏には、ミツバチは逆にミネラルが少ない「脱イオン水」、「食塩」を好むようになります。ミツバチは花から得られる食べ物に欠乏した栄養を取ろうとしているわけです。

ミツバチは味覚遺伝子をあまり持っていませんが、こうした動きを取れることになります。

 

ミツバチ現象の仕組みが明らかに?

日本でも近年、ミツバチが急に減少する現象が問題になることがあります。

ミツバチが必要とする栄養素が関係するのかもしれません。

 

遺伝子だけではない、生命の仕組みとして、人の健康にとっても学ぶところがあるかもしれません。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Despite few taste genes, honey bees seek out essential nutrients based on floral resources | EurekAlert! Science News

 

Seasonality of salt foraging in honey bees (Apis mellifera) - BONOAN - 2016 - Ecological Entomology - Wiley Online Library

 

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

免責事項はこちら