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「認知機能テスト」は有望なサッカー選手の発掘に役立つ、ワーキングメモリーがプレーに関連

「認知機能テスト」は有望なサッカー選手の発掘に役立つ、ワーキングメモリーがプレーに関連

子供のワーキングメモリーや認知機能を調べることで、その子供がサッカーでどの程度成功するかが分かる可能性があるようです。 

 

「実行認知機能」がサッカー能力につながる

スウェーデン、カロリンスカ研究所の研究グループが、プロス・ワン誌2017年2月号で報告しました。

今回の報告によると、体の大きさ、健康度、体の強さのほか、ボールコントロールの技術といった特徴は、サッカー選手のプレー才能を予測するためには重要になってくると考えられています。
一方で、サッカーでは頭脳プレーといった要素が注目されることもありますが、「試合に必要な知性」を測定することは困難でした。

2012年に研究グループは、大人における「実行認知機能」(executive cognitive functions)が、ピッチ上でのサッカー選手としての成功と関連がある可能性を示していました。

 

子供のサッカーの成功度も分かる?

今回、新しい研究によって、子供~青年期の脳の実行機能を測定することで、サッカーにおける成功度を知ることができるかを検証しています。

今回の報告によると、脳の実行機能は、長期にわたって変化し続ける環境への適用を行うために働く特別なコントロール機能と説明しています。脳の実行機能の中には創造的な思考能力も含まれており、戦略を素早く変えたり、効果的な解決を図ったりするために必要となるものです。

実行機能を担うのは、脳の前頭葉で、その前頭葉は25歳まで成長を続けるようです。

 

「ワーキングメモリー」が特に関係

今回の研究では、12歳から19歳の、30人のサッカーのエリート選手を対象として、脳の実行機能の働きを測定しました。その上で、30人が過去2年間にどれくらいの数のゴールをあげているかも調べました。

その結果、脳の実行機能のいくつかは、ピッチ上での成功と関連があると分かりました。

特に短期的な記憶を扱う「ワーキングメモリー」との関係が最も強く認められました。今回の報告によると、ワーキングメモリーは人生の早い段階で成長するといいます。

また、脳の実行機能が本来備わったものか、 トレーニングで身につくかについては今後の検証も必要とのことです。

研究が進めば、ピッチ上でのプレーヤーのポジションとの関係についても想定されそうです。

 

認知テストのような試験で、才能あるプレーヤーを発掘するようなこともあり得るのかもしれません。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Footballing success in the young can be measured in the brain | News | News | Karolinska Institutet

 

Footballing success in the young can be measured in the brain | EurekAlert! Science News

 

Footballing success in the young can be measured in the brain | News | News | Karolinska Institutet

 

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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