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腰痛は「うつ病」や「精神疾患」などの心の病に関連する、途上国43カ国19万人以上のデータ分析結果

腰痛は「うつ病」や「精神疾患」などの心の病に関連する、途上国43カ国19万人以上のデータ分析結果

途上国43カ国19万人以上のデータを分析した研究の結果、腰痛は、うつ病や精神疾患などの心の病に関連すると分かりました。

英国キングス・カレッジ・ロンドンを含む研究グループが、精神医学分野の専門誌ジェネラル・ホスピタル・サイカイアトリー誌2016年11/12月号で報告しました。

 

最大規模の情報を分析

腰痛は日常生活や仕事の障害になり、世界的に大きな問題になっています。

研究グループはこのたび世界保健機関(WHO)が世界70カ国と協力して行った成人人口を対象とした健康および保健システムに関する調査プロジェクト「世界保健調査(WHS)2002~2004年」のデータから、途上国43カ国(低所得19カ国、中所得24カ国)19万人以上(18歳以上)というこの種の研究では最大規模の情報を分析しました。

 

腰痛は全体で35.1%

全体として、35.1%が腰痛を報告していました。6.9%が慢性的な腰痛を報告していました。

中では中国が13.7%と最も低い割合でした。ネパールが57.1%と最も高く、次いでバングラデシュの53.1%、ブラジルの52%でした。

さらに、アンケートの回答を分析した結果、腰痛がある人はない人に比べて、5つの精神的健康問題(不安感、うつ病、精神疾患、ストレス、睡眠妨害)のうち1つを持つ確率が2倍であると分かりました。

 

うつ病のエピソードが3倍

慢性的な腰痛がある人は、うつ病の経験がある確率が3倍、精神疾患の確率が2.6倍でした。

この結果は、各国の社会の状況、経済的な状況にかかわらず、全体的に同様でした。

研究グループによると、今回の研究は大きな人口集団を対象としているため、信頼性の高い結果と考えられるようです。

 

腰痛が精神的健康に大きな影響を及ぼす仕組みに関して、さらなる研究が必要になりそうです。

 

参考文献

Back pain link to increased mental health issues - Anglia Ruskin University

 

The epidemiology of back pain and its relationship with depression, psychosis, anxiety, sleep disturbances, and stress sensitivity: Data from 43 lo... - PubMed - NCBI

 

http://www.ghpjournal.com/article/S0163-8343(16)30220-1/abstract

 

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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