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女性にモルヒネが効きにくい理由、「脳の活動における男女差」痛みと関係か

女性にモルヒネが効きにくい理由、「脳の活動における男女差」痛みと関係か

脳の活動には男女差があり、痛みの処理で差が出てくるようです。

このために女性にはモルヒネが効きにくくなっていると伝えられています。

ジョージア州立大学の研究グループが、ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス誌で2月20日に発表しました。

 

女性ではモルヒネが効きにくい

今回の報告によると、女性では「線維筋痛症」や「変形性関節症」のような慢性的な炎症を伴う疼痛を起こす病気の発生率が高いようです。

重くて長引く痛みに対しては、まずモルヒネが使われることが多いのですが、女性では効きにくいことがあります。過去の報告によると、男性並みの効果を発揮するためには2倍を使う必要があるそうです。

 

男性よりも女性で脳内の免疫が活発?

健康な人の場合、「ミクログリア」と呼ばれる細胞が病原体を探索し、排除しています。痛みがない状態では異物と見なされて、取り除くための脳内の自然な免疫細胞が活性化しています。

研究グループは、モルヒネの鎮痛効果の男女差の原因を調べるために、ミクログリアに注目しました。

ラットのオスとメスを調べたところ、脳のミクログリアはメスの方が活発であると発見しました。研究グループは、これにより女性で、慢性的な痛みの症候群が多い可能性があると推測しています。

 

モルヒネの効果を高める手がかりに

その上で、女性でモルヒネのようなオピオイド系の鎮痛薬を使って痛みをやわらげるときに、ミクログリアに働きかける意味がある可能性があると説明しています。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Sex differences in brain activity alter pain therapies | EurekAlert! Science News

 

Sex Differences in Brain Activity Alter Pain Therapies, Georgia State University Neuroscientists Find - News Hub

 

Sex Differences in Microglia Activity within the Periaqueductal Gray of the Rat: A Potential Mechanism Driving the Dimorphic Effects of Morphine | Journal of Neuroscience

 

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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