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歌や音楽の一部が頭から離れない現象「イヤーワーム」はメロディやテンポに特徴がある

歌や音楽の一部が頭から離れない現象「イヤーワーム」はメロディやテンポに特徴がある

頭に自然と音楽が流れてくる「あの現象」

歌や音楽の一部が頭にこびりついて離れない現象は、日常でよくあることです。

この現象は「イヤーワーム」と呼ばれています。

イヤーワームは、日々の生活などでよく耳にする曲が頭に残る、というだけではなく、音楽的特徴として一定のメロディやテンポを持つと分かりました。

イギリス、ダラム大学、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジを含む研究グループが、米国心理学会(APA)が発行する心理学の専門誌、サイコロジー・オブ・エスセティクス・クリエイティビティ・アンド・ジ・アーツ誌で2016年11月3日に報告しました。

 

3000人のアンケート結果を分析

イヤーワームは、専門的には「インボランタリー・ミュージカル・イメージリー」(無意識的音楽イメージ)と呼ばれ、ふとした拍子に歌や音楽の一部が頭に浮かんで、なかなか離れなくなる現象です。

実際は鳴っていないのに音楽が聴こえる「幻聴」のような現象とは異なります。

研究グループは、2010年~2013年にかけて3000人に対して、イヤーワーム現象で流れてくる音楽についてアンケートを行い、収集した回答を分析しました。

 

よく耳にするからという理由だけではなかった

アンケートの結果、イヤーワーム現象で流れる音楽は、レディー・ガガの「バッド・ロマンス」、カイリー・ミノーグの「キャント・ゲット・ユー・オブ・マイ・ヘッド」、ディープパープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が挙げられています。

これらの音楽は、テレビやラジオなどでよく耳にする曲でしたが、他にも音楽的特徴があると分かりました。

研究グループによると、これらの曲は、速いテンポで、間合いが「一般的なポピュラー曲」とは異なり、急にテンポが跳ね上がる、同じ音を繰り返すなど、メロディに共通した特徴があるようです。

また、童謡の「きらきら星」のように、最初のフレーズでは音程が上がり、次のフレーズでは下がるという特徴も共通していたと分かりました。

 

さらに共通性があるか

研究グループはさらに、歌詞やハーモニーについても調べたいと報告しています。

 

印象に残る音楽は、ある共通性があるのかもしれません。

 

参考文献

Music : Why some songs get stuck in your head - Durham University

 

Psychology of Aesthetics, Creativity, and the Arts

https://www.apa.org/pubs/journals/releases/aca-aca0000090.pdf

 

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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