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大腸がんの早期発見の可能性。リンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス大腸がん)を早期に発見する

大腸がんの早期発見の可能性。リンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス大腸がん)を早期に発見する

大腸がんは米国で、がんによる死因の第2位にあげられ、罹患率は第3位です。毎日約400人が大腸がんと診断を受けています。

オハイオ州立大学の研究グループの報告によると、大腸がんによる死亡を減らすための研究に取り組み、特に遺伝的要素の高い「リンチ症候群」について研究し、早期の診断が有望であると報告しました。

 

リンチ症候群

研究グループの報告によると、大腸がんの発症は、家族に「大腸がん」の人がいると、その遺伝子を受け継ぐ可能性があり、大腸がんを発症するリスクが高くなると伝えています。このような症例をリンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス大腸がん)といいます。

リンチ症候群の場合、50%の確率で両親、子供、兄弟が同じ病気を発症します。

リンチ症候群は、50歳前に大腸がんを発症するリスクがあり、大腸がんを持つ人の30人に1人はリンチ症候群であると推定されると伝えています。

しかし、実際には、95%の人は自分がリンチ症候群のリスクがあると認識していません。

 

早期発見で救える命がある 

研究グループの報告によると、3000人以上の新たに大腸がんと診断された人と、その家族を対象に研究しました。

対象となったのは、リンチ症候群という、遺伝子上の特徴を持つグループで、この人は大腸がんのリスクが、他の人に比べかなり高くなります。

また研究グループは、450人の結腸直腸がんと診断された患者の分析で、50歳未満で結腸直腸がんと診断された6人(16%)は少なくとも1つの遺伝的変異があり、早期発生の結腸直腸がんはリンチ症候群である可能性が高いとしています。

さらにこれらの遺伝子変異は乳がんなどの発生にも関係があるようです。

研究グループは、この患者に対して早期にリンチ症候群であると伝えれば、約639人の命を救うことが可能になると推測しています。

研究グループはさらに、結腸直腸がんを早期に発症する人は遺伝的に他のがんを発生する可能性があるため早期にすべての州で結腸直腸がんの検査をすべきであると述べています。

 

大腸がんを早期発見できる研究なので注目されそうです。

(ヘルスキュア編集部)

 

参考文献

Study: 1 In 6 Colon Cancer Patients Under 50 Are Predisposed – James Cancer Hospital and Solove Research Institute

 

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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