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高血圧の治療薬がうつ病や双極性障害などを発症させる!? 高血圧の治療薬と「気分障害」の関係を調査

2種類の高血圧治療薬がうつ病や双極性障害などの気分障害を発症させる!?

高血圧の治療薬が、うつ病や双極性障害などの気分障害を誘発している可能性があるそうです。

イギリスのグラスゴー大学の研究グループが、米国心臓協会の機関誌であるハイパーテンション誌で報告しました。

気分障害と心臓病、高血圧との関係

気分障害とは長期間にわたる感情の変調により、苦痛を感じたり、日常生活に著しい支障を来したりする状態で、うつ病や双極性障害など広範囲な精神的疾病がこれにです。

うつ病は、心臓病の死亡率を上げるとされており、関連性が強いと言われています。

また、双極性障害も、心臓病による死亡リスクと高血圧のリスクを上げる原因となっています。

研究グループは、さまざまな高血圧治療薬が気分障害に影響するかを、約53万人(40歳から80歳)の患者のデータから収集し過去5年間の追跡調査を行いました。

またその中から高血圧治療薬を処方された患者に着目しました。

研究グループは、さまざまな高血圧治療薬と気分障害の関係を、40~80歳の患者約53万人を5年間追跡しました。

2種類の高血圧治療薬で気分障害が悪化

その結果、299人の高血圧患者が、高血圧治療薬を飲み始めてから平均2~3年後にうつ病によって入院し、この2種類の治療薬が気分障害と関連していると分かりました。

血圧を下げる「β遮断薬」と「カルシウム拮抗薬」を処方された患者は、「アンジオテンシン拮抗薬」を処方された人に比べ気分障害になるリスクが2倍になっていました。

また、アンジオテンシン拮抗薬による処方は、気分障害による入院のリスクが高血圧治療薬の中で最も低いことが分かりました。

気分障害を持っている人で、関連の高血圧治療薬を処方されている場合には、アンジオテンシン拮抗薬の処方を検討してもよい可能性がありそうです。

高血圧治療薬に思わぬ問題があるのかもしれません。

参考文献

Common high blood pressure meds affect mood disorders

Common high blood pressure meds affect mood disorders | American Heart Association

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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