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ヘルペスウイルスの仲間と乳がんは関連する!? 乳がんの発症に関わるEBV

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ヘルペスウイルスの仲間と乳がんは関連する!? 乳がんの発症に関わるEBV

ヘルペスウイルスの仲間の一つである「エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)」に感染すると、乳がんを発症するリスクが高まると分かってきました。

アメリカのベス・イスラエル・ディーコネス・メディカル・センター・ウエスト・キャンパスとハーバード大学の研究グループが、Eバイオ・メディスン誌2016年7月号で報告しました。

ヘルペスウイルスの一種である「EBV」

エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)は、ヘルペスウイルスの一種で、キスなどで感染する「伝染性単核球症」の原因とされるウイルスです。

このウイルスは悪性リンパ腫の1つである「バーキットリンパ腫」や「ホジキン病」などと関連があることも分かっています。

研究グループは、乳がんとEBVとの関連を研究しました。

EBVは乳がんリスクを高める

研究グループは、EBVが乳房上皮細胞(MECs)の「CD21」と呼ばれるたんぱく質と結合し、感染を引き起こすことを突き止めました。

報告によると、マウスにMECsを植え付けて実験したところ、EBV感染ががんを引き起こすたんぱく質と結合し、乳がんの形成を促していました。

結果、EBVに感染したMECsの遺伝子を解析したところ、「エストロゲン受容体陰性乳がん」という、危険性の高い乳がんとなっていました。

遺伝子に傷をつける場合あり

報告によると、10代の若い女性がEBVに感染すると、遺伝子に傷をつけ、このMECsの代謝を変えてしまうことがあります。これが数十年後にがんとして変化し、乳がんの発症につながる可能性があるようです。

思わぬ原因が乳がんにつながる場合があり、より詳しい研究が必要です。

参考文献

One of the Most Common Viruses in Humans May Promote Breast Cancer Development

Findings could lead to new prevention strategies

http://www.newswise.com/articles/view/658322/?sc=sphr&xy=10012237

http://www.bidmc.org/News/PRLandingPage/2016/July/Epstein-Barr-Virus.aspx

 

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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