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閉経と不眠は女性の加齢を早める。同年齢の女性より、2歳も老化が進む

閉経と不眠は女性の加齢を早める。同年齢の女性より、2歳も老化が進む

不眠の症状のある女性は、不眠症状のない女性と比べ、年齢が同じでも生物学的には加齢が進んでいることが分かりました。

米国・カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究グループが、プロシーディングズ・オブ・ナショナルアカデミー・オブ・サイエンス・アンド・バイオロジカルサイカイアトリー誌2016年7月号で報告しました。

ベッドに入っても寝付けない病気 

不眠症とは、ベッドに入ってもなかなか寝付けない症状や眠りが浅く途中で何度も目が覚める症状、早朝に目が覚めてしまう症状などの睡眠問題が1カ月以上続き、日中に倦怠(けんたい)感、意欲低下、集中力低下、食欲低下などの不調が出現する病気です。

不眠の原因はストレス・こころやからだの病気・クスリの副作用などさまざまで、原因に応じた対処が必要です。

研究グループは、不眠症と閉経の関わりに注目しています。

閉経と加齢 細胞の加齢が平均6%も早くなる

研究グループは閉経に関し、3100人以上の女性のDNAサンプルについて研究しました。

血液・唾液・頬の内側の組織の生物学的年齢を測定し、それぞれの年齢と肉体や心の年齢を表す生物学的年齢の関係を調べました。

その結果、閉経によって、細胞の加齢が平均6%早くなることが分かりました。

2000人を対象に研究 不眠症により2歳加齢が進む

さらに、不眠については、2000人の女性を対象として、DNAの「エピジェネティクス」と呼ばれる変化から、加齢との関係を調べました。

その結果、不眠の症状のある閉経後の女性は、不眠の症状のない同年齢の女性より、生物学的に2歳加齢が進んでいることが分かりました。

これらの関係についてさらに研究を進める必要がありそうです。今後、研究の新たな研究結果から、より不眠や閉経の影響について新たな発見もありそうです。

参考文献

newsroom.ucla.edu

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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