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緑内障による失明を回避する! 歯髄の幹細胞を目の神経の再生に応用

緑内障による失明を回避する! 歯髄の幹細胞を目の神経の再生に応用

失明の大きな原因に、日本では「緑内障」があります。

「歯髄幹細胞」と呼ばれる歯から分離された幹細胞を使って、目の神経を再生することで、失明を回避する動きが出ています。

イギリスのバーミンガム大学のベン・シェーベン氏らの研究グループが、ニューラル・リジェネレーション・リサーチで2014年5月15日に発表しているものです。

「神経栄養因子」を細胞から

「神経栄養因子」を細胞から

緑内障が進行すると、目の中で出血が起きて、光を受ける網膜の神経や脳につながる視神経が傷付いてしまいます。

ひどくなると失明に至る可能性があります。

研究グループは、「神経栄養因子」と呼ばれる物質に注目し、ダメージを受けた神経を再生する方法を検討しました。

従来、神経栄養因子を注射しても、その濃度調節が難しく実現できていません。

かわって大元になる「幹細胞」を新しい手段として神経栄養因子をより自然に出す方法を考えることにしました。

それで目をつけたのが、歯の中にある「歯髄幹細胞」です。

歯の細胞が失明から目を守る

歯の細胞が失明から目を守る

歯髄幹細胞は、歯の中にある歯の神経(歯髄)から得られる幹細胞です。

歯の細胞ですが、目でも使えるかを試しています。歯髄幹細胞を注射し、神経栄養因子を自然に作り出して、網膜の神経を死滅から守ろういう方法になります。

結果として、歯髄幹細胞は、神経の再生を促していました。歯と目という全く異なる場所の細胞ではあっても、互いに調和すると分かりました。

普段から目の健康に配慮するのは大切ですが、いざというときに新しい治療方法が登場するのは頼もしいことです。

参考文献

Dental pulp stem cells, a paracrine-mediated therapy for the retina

http://www.nrronline.org/article.asp?issn=1673-5374;year=2014;volume=9;issue=6;spage=577;epage=578;aulast=Mead

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4146241/

http://haisha-yoyaku.jp/dentallab/entry/wh/225

板東 浩

監修:板東 浩 氏
医学博士 / 内科

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