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視床の神経活動調整機能 II【NPO法人AASJ代表理事・京大医学部名誉教授 西川伸一】

「プロフェッショナル」では、第一線で活躍する医療関係者のコラムをお送りします。 昨日は、学習したルールを思い起こして行動に移るまでの前頭前皮質の中での神経細胞同士のシナプスリレーを維持するために、視床の背内側核からの刺激が必要であることを示…

視床の神経活動調整機能 I【NPO法人AASJ代表理事・京大医学部名誉教授 西川伸一】

「プロフェッショナル」では、第一線で活躍する医療関係者のコラムをお送りします。 Natureオンライン版に視床の神経機能についての論文が2編も出ていたので、紹介することにした。私たちの学生の頃は、視床を感覚刺激が大脳皮質に伝わる中継点として考えれ…

CRISPR/CAS治療に向けた着実な進展【NPO法人AASJ代表理事・京大医学部名誉教授 西川伸一】

「プロフェッショナル」では、第一線で活躍する医療関係者のコラムをお送りします。 ゲノム編集を巡って、役所と学会との思惑が一致しないことがメディアで報じられている。実際に何が起こっているのか全く把握していないが、基本的には生殖系列のゲノム編集…

土に還ってもDNAは残っている【NPO法人AASJ代表理事・京大医学部名誉教授 西川伸一】

「プロフェッショナル」では、第一線で活躍する医療関係者のコラムをお送りします。 土壌から採取したDNA ドイツ・ライプチヒのマックスプランク研究所の前所長スベンテ・ペーボさんたちの地道な努力により、石器時代の人骨が残っておれば、DNAを抽出し、塩…

たばこの箱の「健康被害警告」、さらなる普及を多くの人々が支持

《医師監修》喫煙者でも過半数が賛成 米国で実施された電話調査の結果、たばこの箱に記載されている「健康被害警告」のサイズについて、喫煙者を含め多くの人が拡大を支持しているようです。 米国ノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究グループが、オー…

子どものメタボ対策には短時間の激しい運動が効果的?

《医師監修》胴回りと血中インスリン濃度を下げて心臓、代謝関連のリスクを減らす 国際的なデータを分析した研究の結果、胴回りが太めで血中インスリン濃度が高い子どもでは、軽い運動より短時間の激しい運動のほうが、心臓・代謝関連のリスクを減らす可能性…

気軽なセックスを好む青少年はセクハラの加害者/被害者になりやすい

《医師監修》言葉による性的嫌がらせは男子同士が最も多い ノルウェーの青少年を対象とした研究によると、特定の相手に限らず気軽にセックスをする、あるいは、したい傾向がある青少年は、性別を問わずセクハラの加害者/被害者になりやすいようです。また、…

魚の網膜再生メカニズム、人類に応用可能?

《医師監修》魚には、網膜が損傷を受けても修復する能力があります。その引き金となる神経伝達物質が発見されたようです。 米国、ヴァンダービルト大学の研究グループが、ステム・セル・リポーツ誌オンライン版で2017年3月9日に発表しました。

かゆみが伝染するのはなぜ?

《医師監修》他人が掻いているのを見かけると、つい自分も掻いてしまうのはなぜなのでしょうか? そのメカニズムが分かってきました。 ワシントン大学病院の研究グループが、サイエンス誌で2017年3月10日に発表しました。

信じる患者は救われる? 医師への信頼が患者の幸福度に影響

《医師監修》患者が医療従事者を信頼しているほど、満足度やQOL(生活の質)が高まるようです。 スイス、バーゼル大学の研究グループが、プロス・ワン誌で2017年2月7日に発表しました。

乳幼児への大気汚染の影響は朝がピーク

《医師監修》ベビーカーの赤ん坊は、朝のラッシュ時の外出を控えたほうがよさそうです。 英国サリー大学の研究グループが、エンバイランメンタル・ポリューション誌オンライン版で2017年3月6日に発表しました。

短期的なダイエットには低脂肪食より低炭水化物食の方がやや効果的

《医師監修》低炭水化物食は短期的に血圧、血糖、コレステロールに悪影響を及ぼすことなく、低脂肪食より若干多く減量できる可能性があると分かりました。 しかし、長期的なデータは非常に少ないため注意を要するそうです。 米国メイヨー・クリニックの研究…

禁煙薬バレニクリン、副作用の警告を解除

《医師監修》FDAが8年ぶりに警告を解除。 禁煙薬「バレクニン」は、効果が高いながら、2009年ごろから重大な副作用が疑われ、FDA(米国食品医薬品局)から警告が出されていました。このほど、大規模な実験により、警告が解除されたようです。 米国フロリダア…

マラソンで、短期的に腎臓障害?ランナーの8割に軽い急性腎機能障害

《医師監修》激しい肉体労働によるストレスで「腎機能障害」は起きますが、マラソンも同じように肉体的ストレスが高く、短期的に軽度の腎損傷が起きるようです。 米国、イエール大学の研究グループが、アメリカン・ジャーナル・オブ・キドニー・ディジージー…

ブロッコリーが健康に良い理由。抗がん作用の原理が明らかに

《医師監修》ブロッコリーに含まれる「サルフォラファン」という化合物には、前立腺がんを予防する効果があると知られています。その要因は、サルフォラファンが「長鎖ノンコーディング」(lncRNA)へ及ぼす影響にあるそうです。

脳の白質が破壊される恐ろしい病気「アレクサンダー病」とは

《医師監修》難病である「アレキサンダー病」の原因たんぱく質「GFAP」の仕組みが解明され治療に一歩前進したようです。 米国ウィスコンシン大学マディスン校の研究グループが、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ誌2017年3月号で報告しました。

分子生物学の話題:たんぱく質のダンス 分子振動とは?

《医師監修》生物学の世界において、たんぱく質の振動は、そのエネルギーよりも「振り付け」が重要なようです。 イタリア・ペルージャ大学を含む研究グループが、バイオフィジカル・ジャーナル紙2017年3月号で報告しました。

妊婦の早産が問題。現行の予測検査はどうか?

《医師監修》現行の一般的な早産検査は、初産婦の自然早産の場合ほとんど予測効果がなく、検査には適さないようです。 米国テキサス大学サウスウェスタン医学センターを含む研究グループが、有力医学誌JAMA誌で2017年2月20日に報告しました。

早産再発予防薬「マケナ」は無効。妊娠糖尿病のリスクも

《医師監修》早産の再発リスクを軽減するとしてFDAが2011年に認可した合成ホルモン薬「17αカプロン酸ヒドロキシプロゲステロン」(製品名:マケナ)は、効果がない上、妊娠糖尿病のリスクを高める可能性があるようです。 米国テキサス大学サウスウェスタン医…

1日1回の投薬で、HIV感染予防対策に効果

《医師監修》ヒトからヒトへのHIV感染の拡大を緩めるために、感染リスクが高い人に、1日1回の投薬を行うという有望な方法があります。 9つのポイントに注目して、感染予防を確実にするできそうです。 米国・ブラウン大学の研究グループが、エイズ誌2017年2月…

うつ病の原因に分子レベルで迫る、ある種のたんぱく質が関わる?

《医師監修》うつ病の原因として、ある種のたんぱく質が関与していることが新たに発見されたようです。 うつ病が認知障害につながってくる ミラノ大学を含む研究グループが、米国化学会の発行するACSケミカルニューロサイエンス誌2017年2月号で報告しました…

貧困地域の高齢者のうつ病、近所の暴力事件からの影響が重要に、特に殺人事件の発生率は問題、米国の研究報告

《医師監修》貧困地域に住む高齢者とうつ病との関係を調べたところ、暴力事件の影響が大きいと分かりました。 特に殺人事件の発生率は問題となるようです。 米国ミネソタ大学を含む研究グループが、地理と健康との関連性を扱う公衆衛生専門誌ヘルス・アンド…

味覚遺伝子は少なくても必須の栄養を見つけるミツバチ、汚れた水をあえて飲むことも

《医師監修》ミツバチは、自体の群れ全体でどのミネラルが不足しているのかを知る可能性があるようです。 少ない味覚遺伝子を使いながら、季節に合わせて必要な栄養素を積極的に探しています。 米国タフツ大学の研究グループが、エコロジー・エントモロジー…

「認知機能テスト」は有望なサッカー選手の発掘に役立つ、ワーキングメモリーがプレーに関連

《医師監修》子供のワーキングメモリーや認知機能を調べることで、その子供がサッカーでどの程度成功するかが分かる可能性があるようです。

SNSは権力の腐敗を防げるか?【NPO法人AASJ代表理事・京大医学部名誉教授 西川伸一】

「プロフェッショナル」では、第一線で活躍する医療関係者のコラムをお送りします。 SNSはマスメディアとしての役割を果たすか 毎日紹介する論文を探すために必ず見るのが、大学や学会のプレス発表を集めた国際的キュレーションサイトで、基本的には生命科学…

脳腫瘍の手術を短くする新技術、レーザー光を使って手術室内の検査を実現

《医師監修》脳腫瘍の手術時間を短縮する可能性のある新技術が開発されたようです。 米国ミシガン大学医科大学院を含む研究グループが、ネイチャー・バイオメディカル・エンジニアリング誌で2017年2月6日に報告しました。有力科学誌ネイチャーの関連誌として…

高所に住む人はメタボリックシンドロームのリスクが低い

《医師監修》高所に住む人々は低所に住む人々より、メタボリックシンドロームを発症するリスクが低いという報告が出ています。

電子たばこは喫煙者を増やすだけ? 火を付ける従来のたばことは無関係か

《医師監修》電子たばこには、若い人の喫煙を減らす効果はなさそうだと伝えられています。 さらに従来のたばことの関連性も希薄である可能性が出てきました。 米国カリフォルニア大学の研究グループが、ペディアトリクス誌オンライン版で2017年1月23日に発表…

肺がんゲノムから見るがんの発生と進展【NPO法人AASJ代表理事・京大医学部名誉教授 西川伸一】

「プロフェッショナル」では、第一線で活躍する医療関係者のコラムをお送りします。 がんゲノムの多様性 医学の常だが、病気を理解するための新しい視点が生まれると、治療のための大きな希望が生まれるが、研究が進めば進むほど、病気の難しさが理解される…

若くして中絶手術、米国小児科学会が秘密を守る権利を求める声明

《医師監修》若くして中絶手術を受ける必要が出た時は、秘密を守られた中で手術を受けられるよう、求める声明が米国から出ています。 適切なタイミングで医療機関を受診できるよう求めています。

大豆を食べてきた人は、乳がんの抗がん剤「タモキシフェン」の効果が高まる可能性。ただし治療中に食べても効果は弱まる

《医師監修》乳がん発症前に長期間にわたって大豆を食べていると、タモキシフェンの効果を高めて、乳がんの再発も減らせる可能性があるようです。 逆に、発症してから治療中に食べると、薬の有効性を減らしてしまう可能性もあるようです。 ジョージタウン大…

結核の薬が自閉症の治療に有効かもしれない。

《医師監修》ネズミの実験で、結核の治療に用いられる薬「d-サイクロセリン」が自閉症スペクトラム障害の新たな治療薬になる可能性があると分かりました。 米国ペンシルベニア大学ペレルマン医学大学院を含む研究グループが、米国生物学的精神医学会(SOBP)…

胎児期のビタミンA不足がアルツハイマー病につながる?食事への注意が大切と国際研究グループ

《医師監修》マウスの実験で、胎児期のビタミンA不足は出生後の不足より認知機能に大きく影響し、アミロイドβの蓄積を促進することからアルツハイマー病につながる可能性があると分かりました。

果物や野菜で喫煙による肺がん予防ができる?オレンジや赤い甘唐辛子がニコチンに及ぼす影響

《医師監修》オレンジ・赤色の甘唐辛子、フルーツ、野菜に含まれる「β-クリプトキサンチン」という化合物が、喫煙による肺がんのリスクを下げる可能性があります。 米国、タフツ大学の研究グループが、キャンサー・プリヴェンション・リサーチ誌2017年1月号…

夢を見るメカニズム【NPO法人AASJ代表理事・京大医学部名誉教授 西川伸一】

「プロフェッショナル」では、第一線で活躍する医療関係者のコラムをお送りします。 REM睡眠時に夢を見るのではなかった 今までの知識が全く間違っていることを知って驚くことは珍しくないが、今日紹介するウィスコンシン大学からの論文を読んだ驚きはなかな…

1型糖尿病患者は特有の腸内細菌叢を持っている?

《医師監修》「1型糖尿病」患者の腸内細菌叢は、健常者や他の「自己免疫疾患」を持つ患者とは異なる独特な性質である分かりました。 イタリアのサン・ラファエル科学研究所を含む研究グループが、米国内分泌学会が発行するジャーナル・オブ・クリニカル・エ…

多言語習得者(バイリンガル)の人は脳の使い方が上手。脳の特定領域を使い作業ができる。

《医師監修》バイリンガルの人はモノリンガルの人に比べ、脳を効率的、経済的に使用していることが分かりました。 カナダのモントリオール大学の研究グループが、ジャーナル・オブ・ニューロリングイスティクス誌2017年1月号で報告しました。

高齢出産では、出産時に合併症を発症しやすい? 子宮の構造やホルモンの変化

《医師監修》女性の出産年齢が上がるにつれ、妊娠合併症を発症する危険性も上がっています。これは分娩が遅れたり、分娩にかかる時間が長引いたりすることが原因ようです。 英国、キングズカレッジロンドンの研究グループが、フィジオロジー誌2017年1月号で…

ビタミンD不足が乳がんの死亡率に影響か

《医師監修》アメリカの研究グループの報告によると、「乳がん」生存率とビタミンD摂取率の関係をデータ解析した結果、ビタミンDの数値が低いと乳がんによる死亡率が高くなると分かりました。

キチンによる肺の慢性炎症【NPO法人AASJ代表理事・京大医学部名誉教授 西川伸一】

「プロフェッショナル」では、第一線で活躍する医療関係者のコラムをお送りします。 安全と思われていた分子に疑惑 キチンは、真菌から動物まで自然界に広く分布しているアセチルグルコサミンが重合したポリマーで、昆虫やエビカニの外骨格の主成分になって…

妊娠中の飲酒は胎児に影響する。血液検査で胎児性アルコール症候群を予測

《医師監修》妊娠中アルコール摂取を続けると「胎児性アルコール症候群」に。妊娠中期から後期の妊婦の血液検査で予測診断ができると判明しました。 この方法で胎児性アルコール症候群の予防が可能になるそうです。

「妄想性人物誤認症候群」とは? 家族がニセ者と入れ替わっていると信じ込む妄想。その原因と背景

《医師監修》「妄想性人物誤認症候群」(DMS)は、人や物や場所が他のものと入れ替わっていると信じ込む妄想を特徴とする病気です。発症することはまれですが、昔からカプグラ症候群などが知られています。

ダイビングなどで起こりやすい「潜水病」を予測できるモデルを新たに開発。米海軍とデューク大学の報告

《医師監修》発症リスクだけでなく重症度も予測 「潜水病」は水圧の高い深海から急速に浮上することで起こり、重症になると死に至ることもある病気です。その予防に役立つ、予測モデルが開発されたようです。 米国デューク大学の研究グループが、PLOS ONE誌…

食品の「無糖」「低脂肪」表示に要注意!

《医師監修》必ずしも健康的な食品を意味しない 食品パッケージの宣伝文句が、ヘルシーであるという誤解を生み出している可能性があります。 米国ノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究グループが、ジャーナル・オブ・アカデミー・オブ・ニュートリショ…

炎症を抑える絆創膏【NPO法人AASJ代表理事・京大医学部名誉教授 西川伸一】

「プロフェッショナル」では、第一線で活躍する医療関係者のコラムをお送りします。 新しい発想の絆創膏 縫合することが難しい褥瘡(じょくそう)など炎症性の傷口の対しては、何世紀もガーゼの様な布で傷口からの浸出液を吸収する他に方法はなかった。とこ…

脳への電流刺激で短期作業記憶が向上

《医師監修》脳損傷の治療にも応用可能か 「経頭蓋交流電流刺激」(TACS)という方法を使い、低電圧の電流で脳波をシンクロさせるように刺激すると、短期作業記憶が向上することが明らかになりました。 英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンなど合同研究…

妊娠中の栄養不足やストレスに要注意、赤ちゃんの一生の筋肉に影響する可能性

《医師監修》妊娠中の栄養不足やストレスは、生まれてくる赤ちゃんの筋肉の発達に大きく影響し、一生にわたってのその影響が続く可能性もあるようです。

「抗炎症作用」のある食事、骨粗しょう症の予防につながる。1万人の女性のデータを分析 

《医師監修》「抗炎症作用」の高い食事をしている人は、骨密度の減少が少なく、骨粗しょう症の予防につながることが分かりました。

希少糖が代替甘味料には良いようだ

《医師監修》「アルロース」といわれる低カロリーの天然希少糖には、血糖値の調整を助ける可能性があることが、ネズミを使った予備実験で確認されました。 松谷化学工業株式会社および名城大学を中心とする研究グループが、ジャーナル・オブ・アグリカルチュ…

腸内細菌叢の操作法開発【NPO法人AASJ代表理事・京大医学部名誉教授 西川伸一】

「プロフェッショナル」では、第一線で活躍する医療関係者のコラムをお送りします。 腸内細菌叢は介入可能なもう一つの自己 私たちの健康や病気に対する腸内細菌叢の役割に注目が集まっているが、この理由は細菌叢が介入可能なもう一つの自己と考えられるか…