診療案内｜小山内科クリニック

糖尿病

糖尿病かもしれませんが、怖くてそのままにしています。

糖尿病が進行すると網膜症などの合併症につながる恐れがあります。早めに受診してください。


糖尿病には1型と2型がありますが、2型が生活習慣病と呼ばれています。それは運動不足や高カロリーの食事で発症するリスクが高いからで、血中のブドウ糖(血糖)が基準より多いことから起こります。かかりはじめは自覚症状がほとんどないので注意が必要です。

糖尿病が進行すると、網膜症、腎症、神経障害といった合併症につながる恐れがありますので、血糖値をコントロールするためにも、運動や食事に気をつけて生活していくことが大切です。当クリニックでは、進行を防ぐためにも運動や食事の指導をしています。

いまは問題なく日常生活が送れているという場合も、早めの治療をおすすめします。

糖尿病の治療で特に力を入れていることを教えてください。

さまざまな生活習慣病の原因となる、肥満改善の指導に力を入れています。


体重を減らすために、食生活を改善して運動をはじめると、患者さまご自身も変化がよくわかります。

初診時、患者さまに「鏡を見てください。鏡の前に立って現実を認識してから、昔の体形に戻ること、昔着ていた洋服をまた着られるようになると強くイメージしましょう」とよく言います。というのも、肥満の方は「鏡を見るのが怖い」というケースが多いからです。

また、実際に体重の減少が目に見えてわかると、喜びを感じることができるので、また努力を続けられます。すると、血糖値が下がってお薬を減らすことにもつながっていきます。

高血圧症

高血圧症の治療は、たくさんのお薬を服用することになりますか？

生活習慣病が原因の高血圧症であれば、生活習慣の改善からお薬を減らせる場合もあります。


生活習慣病の中でも、高血圧症になったらずっとお薬を飲み続けないといけないと考えられる方が多いかと思います。実際に、血圧の高い状態を放置することは危険なので、まずはお薬を飲みながら生活習慣の改善を頑張ってもらうことになります。

しかし、生活習慣を改善するとともに、血圧にも変化が見られ減薬できたという患者さまもいらっしゃいます。

たとえば、まず夏のあいだだけ血圧が安定しお薬がいらなくなり、お薬が減ったことでまた頑張ろうという気持ちが生まれ、さらに改善につとめているうちに冬も血圧の状態が安定してくるケースもあります。

血圧は自宅でも定期的にはかったほうがよいですか？

毎日、朝起きたときと寝る前に血圧を測定すると、治療のモチベーションを高めることができます。


高血圧症を改善していくためには、通院のほかにも患者さまのご自宅で毎日血圧を測定していただくことが大事です。

たとえば、肥満と高血圧症に悩まれている患者さまが、生活習慣の改善を努力されて体重が減ると、血圧も変化していきます。

体形の変化で昔の服が着られるようになるとうれしいですし、数値の変化が目に見えるとやはりうれしいものです。するとモチベーションを保持して努力を続けていくことができ、実際にお薬も減らしていくことができます。

脂質異常症

コレステロール値が高くなる原因は、やはり食生活の乱れですか？

いいえ、食生活に限らず遺伝的要因などさまざまな原因が考えられます。


脂質異常症には、血液中の中性脂肪が基準値より高くなるケースと、コレステロール値が高くなるケースがあります。

コレステロール値が基準より高い患者さまの場合、その原因は食生活だけに限らず遺伝的要因や閉経などさまざまです。

そのため、コレステロールの多い食品の摂取を減らす食事の指導をおこない、食生活を変えてみて改善されるかどうか経過を見ていかないとわからないという難しいところはあります。

一方、中性脂肪値が高い患者さまの場合は生活習慣との関連性が高いため、食事や運動の指導などのアプローチをおこなっています。

中性脂肪値が高くて肥満の場合の治療方法を教えてください。

「食行動質問票」から患者さまの食習慣上の問題点を確認して、治療の方針を決定していきます。


中性脂肪値の高い患者さまは、肥満や高血糖をともなっていることが多く、治療には生活習慣からのアプローチが必要です。

当クリニックでは、まず「食行動質問票」という票にご回答いただきます。これはアルコールや甘いもの、油分の多い食べ物を摂取することが多いかどうかなど55項目の質問にお答えいただくことで、食行動を把握することができるものです。これをもとに食事や運動の指導をおこなっております。

また、毎日、起床・朝食・夕食の直後と、就寝直前の計4回、体重を計測し、「グラフ化体重日記」に記録していただきます。変化が目に見えるのでモチベーションを保持し、結果を出される患者さまが多くいらっしゃいます。

骨塩測定検査

特に痛みや自覚症状はありませんが、骨粗しょう症が気になります。

骨塩と骨代謝マーカーの測定による骨粗しょう症の検査をおこなっていますので、ご来院ください。


骨塩測定検査（骨塩定量検査）とは、骨に含まれるミネラルの量を測定することで、骨密度を見る検査です。

骨は骨代謝をくりかえしながら古い骨から新しい骨に生まれ変わっています。これを骨代謝回転と呼びますが、この代謝を測定するのに必要な数値が骨吸収マーカーや骨形成マーカーといった骨代謝マーカーです。この検査によってわかるのは今後の骨密度の変化です。

当クリニックでは、骨塩定量だけではなく血液検査によって血中の骨代謝マーカーの数値を見ています。骨塩と骨代謝マーカーの測定は、骨粗しょう症の早期発見にもつながります。

骨粗しょう症が発見された場合、どのような治療をしていますか？

患者さまの状態やライフスタイルに合わせ、お薬や注射による治療をしております。


骨の密度や骨代謝マーカーが基準値より下回っていると、軽い力がかかっただけでも骨が折れやすくなります。転倒や気づかないうちに骨折してしまうことを予防するのが、骨粗しょう症治療の目的です。

骨粗しょう症の改善のお薬には、骨が壊れるのを抑えるお薬や骨がつくられるのを助けるお薬などがあります。服用の頻度も1日1回、1カ月に1回などさまざまですので、患者さまの状態やライフスタイルに合わせて服用していただきます。

さらに注射による治療も、毎日、半年に一度など、患者さまに合わせてご提案いたします。