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せいたいけっせつ声帯結節

ようじんけっせつ謡人結節
更新日:2022/08/10 公開日:2019/02/08 view数:9,371

声帯結節とは?

声帯結節(せいたいけっせつ)は声の出しすぎなどで、のどの奥にある声帯にできる結節です。結節によって声帯の振動に影響が出て、「声が枯れる」「声が出ないなどの症状がおこります。よく似たものに声帯ポリープがありますが、これは粘膜下の筋肉組織によるものです。それに対し、結節は表皮細胞が分厚くなるという違いがあります。

無理な大声を出していると声帯結節ができやすくなります。治療は大声を控えるなどの保存的治療法がほとんどですが、まれに手術をして切除する患者さんもいます。また同じような症状でも、調べると「咽頭がん」だったという場合もごくまれにあります。

目次
  1. 声帯結節の症状
  2. 声帯結節の診療科目・検査方法
  3. 声帯結節の原因
  4. 声帯結節の予防・治療方法・治療期間
  5. 声帯結節の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 声帯結節になりやすい年齢や性別

声帯結節の症状

声枯れ、咽頭痛が主な症状になります。

声帯結節の診療科目・検査方法

声枯れが1か月以上長引く、または繰り返し易い人は耳鼻いんこう科を受診しましょう。

声枯れが続く場合は喉頭がんなどの悪性腫瘍が隠れていることがあります。
喉頭ファイバースコープ(内視鏡)、喉頭ストロボスコープ(※1)、音声機能検査で検査をおこないます。

※1 喉頭ストロボスコープ

喉頭ストロボスコープは、「声を出しているときの声帯振動を観察する検査」です。

声帯は、声を出すための器官です。
声帯が震えることで、声が出ます。
声帯は高速振動しており、男性で100Hz(ヘルツ)以上、女性で200Hz以上の周波数に相当します。
ちなみに「100Hzの振動」は「1秒間に100回の振動」です。
当然ながら、通常の方法で「声帯が動く様子」を見ることはできません。

そこで、声帯が振動する様子を検査するときには「ストロボスコープ」を用います。
ストロボは、規則正しく高速で閃光を放つ装置です。
周波数(振動数・回転数etc.)と同じ速度で光るストロボを当てると、物体は止まって見えます。

たとえば、暗い部屋に「1秒間に100往復する振り子」があるとします。
運動速度が速く、肉眼では確認できないでしょう。
そこで役に立つのが、「1秒間に100回光るストロボ」です。

今、「振り子の速度」と「ストロボの速度」は同じです。
(暗い部屋で左右往復している)振り子が左端に来たときだけストロボが光るとしたら、振り子は止まって見えるはずです。左端に来るときだけ、光に照らされるからです。

多少の個人差はありますが人間の目が認識できる動きは「16分の1秒(=1秒間に16回)」くらいまでです。それ以上の高速になると、網膜に残像が残り、「動いている」と認識できません。そのため、「振り子の移動」「光の点滅」を認識することはなく、振り子は左端で止まって見えます。

もし、「1秒間に100往復する振り子」に「1秒間に300回光るストロボ」を当てると、「停止した振り子が3つ見える状態」になります。先ほど同様、左端にタイミングを合わせれば、「左端に来たとき」「真ん中に来たとき」「右端に来たとき」の3つの振り子を見ることが可能です。

以上の原理を利用して声帯振動を観察するのが、「喉頭ストロボスコープ」です。
動いているときの声帯を「停止画像」「コマ送り画像」として観察することができます。

声帯結節の原因

声の出しすぎが原因です。

保育士、教師、スポーツインストラクター、歌手など声を酷使する職業の人に多く、児童の声の出しすぎも原因に1つになります。

声帯の一部が硬くなってしまい声が枯れてしまいます。

声帯結節の予防・治療方法・治療期間

過度な発声を控え、薬物治療で改善しない時は手術をします。

消炎剤、去痰剤(きょたんざい)などの内服薬、吸入薬で治療するが効果が乏しければ、手術(ラリンゴマイクロサージェリー※2)が必要になります。ただし、小児声帯結節では手術はおこないません。

声帯の安静、薬物治療を数週間から1、2か月実施し改善しなければ手術を検討します。

※2 ラリンゴマイクロサージェリー

ラリンゴマイクロサージェリーは、「主に声帯の病気に適応となる手術方法」です。
まず、口から「喉頭直達鏡(こうとう-ちょくたつきょう)」を入れて、声帯を見えるようにします。
直達鏡は「筒状で硬いカメラ」であり、患部を見るために必要です。
その上で、すべての術式は手術用顕微鏡を見ながらおこなわれます。
全身麻酔下の手術ですが、日帰りでの対応が可能です。
出血・術後の痛みはほとんどなく、当日の夜から食事もできます。

声帯結節の治療経過(合併症・後遺症)

再発することもあります。

声帯結節になりやすい年齢や性別

青年期から壮年期、および小児(小児声帯結節)まで幅広い年代で発症します。

執筆・監修ドクター

小形 章
小形 章 医師 おがた耳鼻咽喉科 院長 担当科目 耳鼻いんこう科

経歴1985年 浜松医科大学卒業
1985年 慶応義塾大学耳鼻咽喉科学教室入局
1990年 慶應義塾大学医学部助手(耳鼻咽喉科学)
1994年 横浜市立市民病院 勤務
2001年 相模原協同病院 部長
2004年 横浜市立市民病院 部長
2007年 済生会横浜市南部病院 部長
2017年 おがた耳鼻咽喉科 開設

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