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にょうしっきん尿失禁

更新日:2022/08/10 公開日:2019/02/13 view数:1,991

尿失禁とは?

尿失禁は尿が自分の意思ではコントロールできずに漏れてしまう状態です。多くの方が悩んでいる症状といわれていますが、恥ずかしさから受診する人はそのうちの何割かではないかと考えられています。

尿失禁は大きく4つに分類され、原因や治療法も異なります。
骨盤低の筋肉がゆるむためにおこる「腹圧性尿失禁」、脳血管障害などで脳からの排尿コントロールがきかなくなる「切迫性尿失禁」、排尿したくても出せず、少しずつ漏れてしまう「溢流性(いつりゅう)尿失禁」、身体運動機能の低下や認知症などでトイレに間に合わない「機能性尿失禁」があります。


目次
  1. 尿失禁の症状
  2. 尿失禁の診療科目・検査方法
  3. 尿失禁の原因
  4. 尿失禁の予防・治療方法・治療期間
  5. 尿失禁の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 尿失禁になりやすい年齢や性別
  7. 編集部脚注

尿失禁の症状

尿失禁には腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、機能性尿失禁、溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)があります。

尿が自分の意志とは関係なくもれてしまいます。

尿失禁の診療科目・検査方法

排尿日誌を数日間つけてもらうことで、排尿状態や尿失禁の程度がわかります。

検尿、パッドテスト(一定の動作をして、尿がどれくらいもれるかをみる)、エコー、尿流測定、残尿量測定による排尿状態の確認します。このほかにもチェーン膀胱尿道造影検査、尿流動態検査、膀胱鏡検査などの詳しい検査を行う場合もあります。

場合により脳や脊髄の画像検査などで原因を特定します。

悪性の病気ではないので、日常生活中に困ったら婦人科、もしくは泌尿器科を受診しましょう。溢流性尿失禁の場合は腎機能が低下することもあるので早めに受診するようにしましょう。

尿失禁の原因

腹圧性尿失禁の原因は腹圧がかかる仕事や状況(慢性の咳、肥満)、出産・閉経・加齢により、尿道が下垂することによって生じます。

切迫性尿失禁は膀胱(ぼうこう)の知覚過敏、排尿筋の過活動が原因です。機能性尿失禁は排尿機能には問題なく、身体機能、認知機能の低下によって起こります。

溢流性尿失禁は排尿筋の収縮不全によって尿が排出できず、あふれ出ることが原因です。

尿失禁の予防・治療方法・治療期間

治療法

軽度の腹圧性尿失禁や切迫性尿失禁の場合は保存的に治療します。重度になると手術治療となります。

機能性尿失禁や溢流性尿失禁は原疾患により治療方法、対応が異なります。

腹圧性尿失禁の保存的治療には骨盤底筋体操、磁気治療、内服薬があります。手術療法ではTVT、TOTといった尿道の下にテープを入れる手術を行います。

切迫性尿失禁は骨盤底筋体操や内服薬による治療が中心になるが、重症例に対してはSNM(仙骨神経刺激療法)を行います。

機能性尿失禁は原疾患の治療と生活環境を整えることで改善することがあります。溢流性尿失禁排尿障害の原因について、精査が必要です。
それに応じて治療していきます。

治療期間

骨盤底筋体操は約3ヶ月継続しておこなうと患者さんによっては効果が現れます。
TVT、TOTは約3~4日、SNMは約1週間の入院が必要です。

尿失禁の治療経過(合併症・後遺症)

症状により治療の効果には違いがあります。

尿失禁になりやすい年齢や性別

腹圧性尿失禁は閉経後の中高年女性に多いです。切迫性尿失禁と機能性尿失禁は男女とも高齢者に多くみられます。溢流性尿失禁の患者さんは男性が多いです。

2005年にカナダ、ドイツ、イタリア、スウェーデン、イギリスの5カ国で行われた調査では女性の13.1%、男性の5.4%に尿失禁が確認されました。

編集部脚注

※1 チェーン膀胱尿道造影検査

チェーン膀胱尿道造影検査は、「膀胱・尿道の状態を知るための検査」です。
まず、尿道から膀胱までカテーテル(細い管)を挿入します。
カテーテルが膀胱に達したら、カテーテルを通して造影剤を注入します。
造影剤が入った状態でX線撮影をおこなえば、膀胱の形態をはっきりと確認することが可能です。
また、チェーン膀胱尿道造影検査では、内部にチェーンが入ったカテーテルを使います。
チェーンはX線ではっきりと写るので、尿道の形態を知るのに役立ちます。

※2 SNM

SNMは、「仙骨神経刺激装置を埋めこむ治療」です。
(心臓ペースメーカーと同じように)神経に電気的刺激を与える装置を埋めこみます。
排尿・排便コントロールに関与する仙髄神経を刺激し、失禁を改善することが期待できます。

執筆・監修ドクター

井上 雅
井上 雅 医師 みやびウロギネクリニック 院長 担当科目 泌尿器科/婦人科

経歴1999年3月 高知医科大学医学部医学科 卒業
1999年6月 岡山大学附属病院     勤務 
2000年7月 岡山中央病院泌尿器科   勤務
2006年3月 岡山大学大学院医歯学総合研究科 卒業
2006年4月 岡山大学附属病院泌尿器科 勤務
2007年4月 岡山労災病院泌尿器科 勤務
2009年4月 岡山大学病院泌尿器科 勤務
2011年4月 岡山労災病院婦人科 勤務
2013年10月 みやびウロギネクリニック 開院

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