たのうほうせいらんそうしょうこうぐん多嚢胞性卵巣症候群
多嚢胞性卵巣症候群とは?
多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)は、卵巣内にたくさんの卵胞が作られ、それが育たないため排卵されない症状です。男性ホルモンが多いことが原因とされており、月経が不規則になるだけでなく、ニキビが出る、毛深くなるなどの症状があります。そのような状態になる原因ははっきりしておらず、内分泌や糖代謝などに関する体質的なものなのではないかと考えられています。
排卵しにくいため、不妊の原因になりますが体外受精では複数の卵子から受精卵を選択することも可能です。
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多嚢胞性卵巣症候群の症状
ホルモンバランスの乱れにより無月経や月経不順が生じます。
排卵障害をおこすこともあり、不妊症の原因となる場合もあります。
また、男性ホルモンの増加によりにきびや多毛などが起こることもあります。
多嚢胞性卵巣症候群の診療科目・検査方法
多嚢胞性卵巣症候群の原因
脳下垂体から分泌されるLH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)のバランスが崩れてLHが過剰に分泌されることにより、排卵がうまくおこなわれないために生じます。
多嚢胞性卵巣症候群の予防・治療方法・治療期間
妊娠を希望する場合には、排卵誘発剤を使用して排卵を起こします。
妊娠を希望しない場合には、月経不順の程度により低用量ピルなどでホルモン治療をおこなうことが多いです。
治療期間は数か月から数年と幅があります。
多嚢胞性卵巣症候群の治療経過(合併症・後遺症)
症状の程度に応じてホルモン剤、排卵誘発剤などで治療が可能です。
治療は数か月で完了する場合もありますが、数年かかる可能性もあります。
多嚢胞性卵巣症候群になりやすい年齢や性別
性成熟期(18~45歳) の女性の20~30人に1人が罹患するといわれている。
参考・出典サイト
執筆・監修ドクター
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